16歳(日本での高校1年生)までの教育
このセクションでは、16歳以下の子ども(日本では小学校から中学校、高校生1年次に相当)が受けられるイギリスの教育制度について、その概要を説明します。
- 16歳以下の留学生の多くは、ボーディング・スクールと呼ばれる寮制私立学校で勉強しています。詳しくは、「ボーディング・スクール」の情報をご覧ください。
- 障害や特別な教育的ニーズのある子どもも、普通の学校に通っていますが、さらにサポートが充実した特別支援学校もあります。
- このセクションでは、子ども向けの英語コースに関する情報は含まれませんので、興味のある方は、「子ども向けのコース(語学留学)」をご覧ください。
イギリスの学校制度と義務教育(小学校・中学校・高等学校とホーム・スクーリング)
イギリスでは、16歳までの子どもは家庭および学校で教育を受ける義務があります。
- 公立高校
イギリスでは、5歳から16歳までが義務教育で、すべての子どもは、無償で公立の学校で学べる権利があり、ほとんどの子どもが公立学校に通っています。また、イギリスの公立学校は、英国政府か地方の教育委員会からの資金をもとに維持されています。
- 私立学校(プライベート・スクールまたはパブリック・スクールとも呼ばれる)
イギリスには2,300校以上の私立学校があり、約56万9千人(イギリスで学校に通う全生徒の6.3%)が勉強しています。ほとんどの私立学校が授業料で運営されており、その多くで奨学金や補助金を提供しています。非営利の学校が多く、私立学校の収益は学校改善のために使用され、生徒たちに還元されています。
- ホーム・スクーリング
4歳から16歳まで(日本では幼稚園の年少から、小学生、中学生、高校生1年次に相当)の子どものなかには、少数ですが、家で親や家庭教師による教育を受けている子どももいます。ホーム・スクーリングに関する詳細は、次の4カ国の各政府のウェブサイト、イングランド, 北アイルランド, スコットランド 、ウェールズの情報をご覧ください。 - 3歳から4歳
イギリスでは、多くの子どもが3歳から4歳で「ナーサリー・スクール」「プレイ・グループ」と呼ばれる保育園や小学校の幼児クラスなどに入って教育を受け始めます。こうした幼児教育は、義務教育には含まれません。 - 4歳から16歳
5歳から16歳まで(日本での年中から高校1年生)は義務教育を受けます。すべての子どもが公立学校に無償で通うことができます。 - 5歳から11歳または13歳
この年齢の子どもは小学校に通います。小学校は次のように呼ばれています。
- プライマリー・スクール
- インファント・スクール
- ジュニア・スクール
- プレ・プレパラトリー(プレ・プレップ)・スクール
- プレパラトリー(プレップ)・スクール
「プレ・プレパラトリー」や「プレパラトリー」は、私立学校に使われる言葉です。 - 11歳または13歳から16歳まで
この年齢の子どもは中等教育を受けます。中学校は次のように呼ばれています。
- セカンダリー・スクール
- ハイスクール
- シニア・スクール
「シニア・スクール」という言葉は、私立学校を指します。 - 16歳以上(日本での高校1年生以上):「16歳からの教育」 のセクションをご覧ください。
イギリスの教育制度(詳細情報)
市民アドバイス局 のウェブサイトには、イギリスの教育制度に関する情報が満載です。イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドのそれぞれで情報が分かれています。ページの右側に「この内容は○○地域」と記載されていますので、自分が調べたい地域の内容かどうかあらかじめ確認しましょう。