“月” をテーマにした、ユニークな没入型体験プログラム
『Tour de Moon』は、“月”をテーマにしたパフォーマンスやインスタレーション、インタラクティブな実験、デジタル体験を通して月と地球のつながりを感じ、未来について考察するプログラムです。英国のイングランドを舞台に、2022年の5月から6月にかけて、現地やオンラインで無料参加できるユニークなイベントが開催されます。
メインとなるのは、レスター、ニューカッスル、サウサンプトンの3都市で4日間にわたり行われる、没入感のあるユニークなフェスティバルです。フェスティバルの開催期間外は、イングランドの9都市に立ち寄り、英国で最も古いユースクラブのひとつであるハックニーの『ペドロユースクラブ』を終点として、観客にインタラクティブな体験を届けます。
率いるのは、デザイン事務所『Nelly Ben Hayoun Studios』の創設者であり、映画、科学、技術、演劇、政治、音楽、デザインの各要素を織り交ぜた多次元型の体験プロジェクトを創造するNelly Ben Hayoun-Stépanian博士。公募で集結した、18歳から25歳までのクリエイターやライター、ナイトライフ・アーティスト、パフォーマーたちが、Tour de Moonを構成する8つのジャンルに分かれたプログラムの制作を手掛けています。
未来の創造に必要なのは、ラディカルな想像力
すべてのプログラムは月から受けたインスピレーションをもとにつくられており、8つのジャンルは、ディベート(『Moon Live』)、映画(『Moon Cinema』)、演劇(『Moon Experiences』)、ホットライン(『Moon Hotline』)、出版(『Moon Press』)、ゲーム(『Moon Games』)、音楽(『Moon Music』)、ムーンコンボイ(『Moon Convoy』)と多岐にわたります。ムーンコンボイとは、Tour de Moonのためにつくられた“船団”のこと。夜になると大きな月が現れる車両や自然史博物館が所蔵する巨大イカの実物大レプリカを載せた車両など、見る人の目を一瞬で釘付けにするような大胆な仕掛けが施されています。ディベートや映画、演劇などの各プログラムも、このムーンコンボイの車両を使って行われます。
こうした体験型イベントを通して、Tour de Moonは、「なぜ私たちは、新しい考え方や夢、行動を想像できないのだろう?」という大きな問いを投げかけます。新たな未来を創造するために必要なのは、ラディカルな想像力。“月”は私たちの想像力をかき立てる一方で、私たちに内省を促す存在でもあります。Tour de Moonは、それを後押ししながら、新たなアイデアを生み出すためのプラットフォームを提供します。
日本からプログラムを楽しむ方法
日本からも、オンラインでプログラムを楽しめる方法を紹介します。
- Tour de Moon プロジェクトサイト(英語)
ユニークな音楽とともに、『Tour de Moon』のプロモーション映像をご覧いただけます。 - UNBOXED 公式サイト内プロジェクトページ(英語)
イベントの開催場所がわかるロケーションMAPのほか、“月”のキャラクターやムーンコンボイなどのイメージ画像をご覧いただけます。 - Tour de Moon プロジェクトサイト内 『Moon Remixer』(英語)
オリジナルの “ムーン・ミュージック” を制作できるサウンドボードを公開。好きな配置のブロックをハイライトして、「再生」をクリックすると再生されます。自分の作品を録音して、SNSに#UNBOXED2022と#TourdeMoonのタグを付けて投稿すれば、世界中にシェアすることもできます。 - UNBOXED YouTube 公式アカウント内プロジェクトページ(英語)
『Tour de Moon 』のプレゼンテーション動画をご覧いただけます。