没入型の体験で脳の創造的な可能性を解き放ち、“生きる”意味を考える
『Dreamachine』は、目を閉じ、まばゆい光と音楽に包まれながら、一人ひとりの脳の創造的な可能性を解き放つ没入型体験。2022年5月から10月にかけて、ロンドン、カーディフ、エディンバラ、ベルファストの英国4都市で無料公開されます。参加者は、会場に設置されたシートに体をゆったりと預け、目を閉じてDreamachineの世界へと旅立ちます。
同じ空間にいながら、閉じた目の奥に見る世界は一人ひとり異なります。ある人はジェットコースターのような体験に浸り、ある人は時空を超えた旅に出て、ある人はいつの間にか眠ってしまうかもしれません。体験後に、ほかの参加者と見たこと、聞いたこと、感じたことを共有すると、自分の体験と異なることに気付くでしょう。それは、Dreamachineのプロジェクトサイト内『View reflections』で公開されている、参加者が自分の体験をもとに描いた絵を見ても一目瞭然です。
会場で光と音楽に包まれると、閉じた目の奥にさまざまなパターンや色彩が浮かび上がり、万華鏡のような光景が広がります。それは、私たちの脳が創造するパーソナルでユニークな世界。この唯一無二の体験を経て、生きることの意味を立ち止まって考えるのも、Dreamachineの目的のひとつです。
建築、テクノロジー、音楽、神経科学、哲学の第一人者が制作を担当
Dreamachineは、1959年にアーティストのBrion Gysin氏が発表した、光の明滅を利用して見る人の心に鮮やかな幻想、パターン、色の放出をつくり出すアート作品にインスパイアされて誕生しました。それは、“目を閉じて体験する最初のアート作品”と称されるもの。その概念を引き継ぎつつ、世界中のフェスティバルや芸術団体で絶賛された公共プロジェクトを主導するJennifer Crook氏のチーム『Collective Act』によって、イマーシブな光の風景と360度の空間オーディオを備えた多感覚体験“Dreamachine”として生まれ変わりました。
共同制作者として、ターナー賞を受賞した建築、デザイン、アートの学際的な集団『Assemble』、数々の受賞歴を持つデジタルイノベーション・スタジオ『Holition』、グラミー賞やマーキュリー賞にノミネートされた作曲家のJon Hopkins氏など、建築、テクノロジー、音楽、神経科学、哲学の分野における第一人者たちが名を連ねています。
Dreamachineの世界を広く届けるために
ライブ体験には、『High Sensory』と『Deep Listening』の2種類があります。High Sensoryでは、360度の空間オーディオと高速で点滅する明るい光に囲まれた環境で、深い没入感を得ることができます。Deep Listeningでは、刺激をおさえたやさしい光を採用。妊娠や病気などで高感度な環境に敏感な人でも、できるだけ体験しやすいようにしています。
また、プログラムに関連した無料の学習プログラムも展開。子どもたちを対象としたインタラクティブなアクティビティ、学校授業で取り入れることができる30種類のレッスンプランのほか、教職員や教育関係者向けのプログラムを公開するなど、ライブ体験に参加できない年齢層にも届けられるようにつくられています。
日本からプログラムを楽しむ方法
日本からも、オンラインでプログラムを楽しめる方法を紹介します。
- Dreamachine プロジェクトサイト(英語)
ページ下部の“Play”をクリックすると、動画が再生されます。ライブ体験の一部をご覧いただけるほか、開発者による解説や体験者の感想を視聴できます。 - Dreamachine プロジェクトサイト内『Schools』(英語)
英国全土を対象とした学習プログラムの紹介動画や、オンラインで参加できるワーク、レッスンプラン、教職員・教育関係者用のプログラムを公開しています。 - Deamachine プロジェクトサイト内『View reflections』(英語)
Dreamachineでは、一人ひとりが全く異なる体験をしています。このページでは、体験について参加者が描いた絵をご覧いただけます。