最新のAR・VR技術の活用で、眠っていたコミュニティの歴史が蘇る
2022年の7月から9月にかけて、英国の15の街を舞台に、AR(拡張現実)とVR(仮想現実)のテクノロジーを活用したかつてない没入型ストーリーテリングが展開されます。物語のはじまりは、それぞれのコミュニティにある“図書館”。バーチャル空間に設置されたネオンが輝くゲートをくぐり、3Dの立体地図を手掛かりに、その地域で語られてこなかった歴史をたどる旅に出かけます。
一歩足を踏み出すと、過去、現在、そして未来の自分たちの姿を浮き彫りにするような、時空を超えたバーチャルな旅が始まります。参加者は、モバイル端末のARアプリに導かれながらルートを選び、好きなペースでさまざまなストーリーポイントを訪ねるのです。この斬新なストーリーテリング体験に用いられるのは、BBC(英国放送協会)やBFI(英国映画協会)が所有する貴重なアーカイブ映像と音声。あらゆる年齢を対象としており、すべてのプログラムは無料で楽しむことができます。
画期的なストーリーテリング体験で、地域との新たなつながりを創出する
StoryTrailsを主導するのは、ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校と英国の国立映画テレビ学校(NFTS)が運営する国立機関『StoryFutures Academy』です。StoryFutures Academyは、英国のクリエイティブ人材が没入型ストーリーテリングに関する高度なスキルを習得できるように、最先端のトレーニングや研究プログラムを開発・提供しています。エグゼクティブプロデューサーは、歴史家であり映画製作者でもあるマンチェスター大学のデイビッド・オルソガ(David Olusoga)教授が務めています。
StoryFutures Academyは、9社のクリエイティブ企業に対し、BBCとBFIが持つアーカイブの活用とその再構築を委託。ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校の専門家のほか、50人の若手クリエイターもサポート役として集結しました。イマーシブ体験の分野で最先端を行くNianticやNexus Studios、ISO Designもコラボレーターとして名を連ねています。参加者は、障害のある人を支援する機器や技術の歴史、英国の養子縁組における物語、50年後の未来予測、自転車をめぐる時間の旅など、それぞれのチームが再構築したストーリーをVRで体験できるように設計されています。
図書館や街路、広場、映画館などを舞台に、最新のAR・VRテクノロジーを駆使したイマーシブなストーリーテリングで町や都市の物語を知り、理解を深める。この革新的な経験を通して、コミュニティとの新たなつながりを創出することを目指しています。
日本からプログラムを楽しむ方法
日本からも、オンラインでプログラムを楽しめる方法を紹介します。
- StoryTrails プロジェクトサイト(英語)
『StoryTrails』のイメージ映像や最新の情報をご覧いただけます。 - UNBOXED YouTube 公式アカウント内 『UNBOXED:StoryTrails』(英語)
『StoryTrails』のプレゼンテーション動画をご覧いただけます。