高齢者向け音楽ワークショップの風景
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British Council

2060年には国民の2.5人に1人が65歳以上になると予想される超高齢社会を迎える日本で、文化芸術の高齢社会に果たす役割について期待が高まっています。同じく高齢化が進む英国では、近年、オーケストラやホールなど文化芸術団体による高齢者を対象にした多様な取り組みが展開され、こうした取り組みは医療や福祉といった既存のサポートに加えて、高齢社会の課題に新たな切り口でアプローチできるものとして注目を集めています。

このような状況の中、ブリティッシュ・カウンシルは、日本と英国の関係者が高齢者を取り巻く状況や音楽の持つ可能性について議論を深め、連携できるような機会を促進するため、大阪を拠点とする公益財団法人日本センチュリー交響楽団とともに、文化庁戦略的芸術文化創造推進事業「高齢者を主体とする音楽プログラムの実践と検証、その評価の確立のための国際連携プログラム」を2017年6月から展開しています。

本プログラムでは、日本の関係者の英国視察や、高齢者や認知症の人のためのプログラムで定評のある英国の室内管弦楽団マンチェスター・カメラータの音楽家を招聘した日本の音楽家の育成トレーニングを行うほか、高齢者施設でのワークショップの実施や専門家による効果検証、関係者とのディスカッションなどを通して、高齢社会における芸術団体の活動の可能性や異なるセクターが連携することの意義や新たな協働のしくみ、検証のあり方などについて日英の関係者で議論していきます。

プログラム概要

英国視察研修

日本のオーケストラ、劇場、大学、自治体、福祉団体の担当者が参加し、マンチェスターとロンドンを訪問。高齢者の心身の健康、家族や介護者との交流の改善、生活の質(QOL)の向上など、高齢社会の中で文化芸術がどのように貢献できるのか、英国で行われている具体的なプログラムや、芸術団体と他分野の団体との連携体制や制度などの最新事例を視察しました。

【概要】
日程:2017年6月27日~7月5日
視察都市:マンチェスター、ロンドン
主催:公益財団法人 日本センチュリー交響楽団、文化庁、ブリティッシュ・カウンシル
協力:マンチェスター・カメラータ

マンチェスター・カメラータの音楽家によるトレーニング

高齢者や認知症の人のためのプログラムで定評のある英国の室内管弦楽団マンチェスター・カメラータの音楽家を招聘し、高齢者を対象にした創造的な参加型音楽プログラムの実践を目指す音楽家の育成トレーニングを大阪と東京で実施します。

【概要:大阪】
日程:2017年9月4日~7日
主催:公益財団法人 日本センチュリー交響楽団、文化庁、ブリティッシュ・カウンシル
協力:特定非営利法人 オリーブの園

【概要:東京】
日程:2017年9月9日~10日
主催:公益財団法人 日本センチュリー交響楽団、文化庁、ブリティッシュ・カウンシル
協力:学校法人 上野学園大学

マンチェスター・カメラータと日本の音楽家による高齢者施設でのワークショップ

マンチェスター・カメラータの音楽家が、上記トレーニングに参加した日本の音楽家と一緒に大阪豊中市内の高齢者世話付住宅(シルバーハウジング)と川崎の高齢者施設でワークショップを実施します。大阪では専門家によるワークショップの効果検証も行うほか、川崎では高齢社会の課題解決のために地方自治体、文化芸術分野、医療・福祉分野、研究機関など多様なセクターが連携していくことをテーマにした意見交換会も開催します。

【概要:大阪】
日程:2017年9月4日~7日
主催:公益財団法人 日本センチュリー交響楽団、文化庁、ブリティッシュ・カウンシル
協力:特定非営利法人 オリーブの園

【概要:川崎】
日程:2017年9月11日~12日
主催:川崎市、ブリティッシュ・カウンシル
協力:社会福祉法人 鈴保福祉会 柿生アルナ園、公益財団法人 日本センチュリー交響楽団\\

マンチェスター・カメラータについて

1972年に創立されたマンチェスター・カメラータは、トップクラスの音楽家によるダイナミックなパフォーマンスに加え、音楽によって人間性、社会性を育む先駆的なラーニング&パーティシペーションプログラムで知られる英国有数の室内管弦楽団。音楽を通して次世代の育成やコラボレーション、自閉症児や認知症の人々の生活の質の向上を目的としたプログラムなど、さまざまな方法でコミュニティの結び付きを深める活動を展開している。
マンチェスター・カメラータWebサイト(英語)

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