音楽を通して高齢者の生活の質の向上を目指す国際連携プログラム

ブリティッシュ・カウンシルは、大阪を拠点とする公益財団法人日本センチュリー交響楽団とともに、文化庁から「平成28年度文化庁戦略的芸術文化創造推進事業」の委託を受け、2016年11月~12月に「音楽を通して高齢者の生活の質の向上を目指す国際連携プログラム」を実施しました。

高齢者や認知症の方々を対象にしたプログラムで定評のある英国の室内管弦楽団マンチェスター・カメラータの音楽家を招聘し、日本のオーケストラ楽団員が高齢者を対象にプログラムを行う際に必要とされる専門知識やスキルを身に着けるための3日間のスキル・トレーニングを実施。トレーニングを受けた音楽家がマンチェスター・カメラータの音楽家とともに豊中市内の高齢者施設で2日間の音楽ワークショップを展開し、その様子を専門家が観察し効果検証を行いました。

プログラム最終日にはフォーラムを開催。高齢者施設でのワークショップの成果や検証結果を共有したほか、高齢社会における芸術団体の活動の可能性や異なるセクターが連携することの意義や新たな協働のしくみについて日英の関係者で話し合いました。

マンチェスター・カメラータの音楽家によるトレーニングワークショップ

高齢者施設での音楽づくりなど、音楽を通じた認知症の人々の生活の質の向上を目的とする音楽プログラム実践のためのトレーニングをマンチェスター・カメラータの音楽家が日本センチュリー交響楽団楽員を中心とした日本の音楽家を対象に実施しました。

日時:2016年11月28日(月)、29日(火)、30日(水)
会場:センチュリー・オーケストラハウス(大阪府豊中市)
主催:文化庁、公益財団法人日本センチュリー交響楽団
共催:ブリティッシュ・カウンシル

高齢者施設での音楽プログラム実践

トレーニングを受けた日本の音楽家とマンチェスター・カメラータの音楽家が実際に、グループホームに入居する高齢者、デイハウスに通所する高齢者をそれぞれ対象に音楽プログラムを実践しました。

日時:2016年12月1日(木)、2日(金)
会場:街角デイハウスハーモニー(大阪府豊中市)
主催:文化庁、公益財団法人日本センチュリー交響楽団
共催:ブリティッシュ・カウンシル

フォーラム「高齢社会における文化芸術団体の役割と、新たな協働のしくみとは」

本プログラムの振り返りと共にマンチェスター・カメラータの具体的なプログラムの事例紹介や大学と連携し行っている効果検証やインパクトの計り方などについて共有したほか、高齢化社会における芸術団体の活動の可能性や、高齢化の課題において異なるセクターが連携することの意義そして、そのための新たな協働のしくみを話し合いました。

日時:2016年12月3日(土)
会場:とよなか国際交流センター(大阪府豊中市)
主催:文化庁、公益財団法人日本センチュリー交響楽団
共催:ブリティッシュ・カウンシル

スピーカー
ルーシー・ゲデス(マンチェスター・カメラータ カメラータ・イン・ザ・コミュニティ ディレクター)
日下菜穂子(同志社女子大学現代社会学部 教授)
是山康代(特定非営利活動法人オリーブの園 理事長)
柿塚拓真(日本センチュリー交響楽団 コミュニティプログラム担当)

モデレーター
吉本光宏(株式会社ニッセイ基礎研究所 研究理事)

マンチェスター・カメラータ

1972年に創立されたマンチェスター・カメラータは、トップクラスの音楽家によるダイナミックなパフォーマンスに加え、音楽によって人間性、社会性を育む先駆的なラーニング&パーティシペーションプログラムで知られる英国有数の室内管弦楽団。音楽を通して次世代の育成やコラボレーション、自閉症児や認知症の人々の生活の質の向上を目的としたプログラムなど、さまざまな方法でコミュニティの結び付きを深める活動を展開している。
マンチェスター・カメラータ Webサイト(英語)