ワークショップ風景
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British Council, photo by Kenichi Aikawa

都市と人をつなぐアイデア

Playable City Tokyo 2015 ワークショップシリーズに続いて、2015年10月には英国ウォーターシェッドのクリエイティブディレクター、クレア・レディントン氏をファシリテーターに迎えて2日間のPlayable City Tokyo 2015 アイデアラボを開催しました。

アイデアラボには、都市開発に関わる方や建築士、デザイナー、学生など20名が参加。ワークショップシリーズで生まれたアイデアをさらに発展させ、都市が抱えるさまざまな課題を考慮しながら、東京での実装を視野に入れた6つのPlayable City Tokyoアイデアを考案しました。

ゲストでライゾマティクス代表取締役の齋藤精一氏、『WIRED』日本版編集長の若林恵氏も参加し、遊び心で街に魔法をかけるPlayable City Tokyoオリジナルアイデアを創出しました。

ワークショップ風景
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British Council, photo by Kenichi Aikawa

ワークショップ風景
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British Council, photo by Kenichi Aikawa

フィールドワーク風景
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British Council, photo by Kenichi Aikawa

ワークショップ風景
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British Council Photo by Kenichi Aikawa 

Invisible Tiger / インビジブル・タイガー

曲がり角に消えていくトラのしっぽ。道に漂うトラのニオイ。地面に浮かび上がるトラの足跡。車のクラクションまでもがトラのうなり声に。虎ノ門の名にちなんだ「インビジブル・タイガー」は、トラの気配を散りばめることで街に独自のアイデンティティを生み、虎ノ門に足を踏み入れる人に冒険の気分を味わわせてくれる。
(by Daichi Sato, Sakura Kai and Shuntaro Taniguchi)

Playable Traffic Light / プレイアブル信号機

街に溢れる「してもいいこと・いけないこと」のルール。そこに「遊び」のルールが加わったらどうなるか? 「Playable Traffic Light」は、横断歩道で信号待ちする人に信号機が遊びを“指示”し、歩行者同士と街の間にコミュニケーションを生む。「星を見てみよう」「ストレッチをはじめよう」「近くの人に話しかけよう」 など 時間帯によって信号機がさまざまな行動を促し、疲れたサラリーマンを元気づけ、時には恋が芽生えるきっかけをもつくりだす。
(by Akio Hayashi, Noritaka Ishibayashi, Yoshihisa Yabuuchi)

Collabovator / コラボベーター

エレベーターに乗り込んだとたんに広がる沈黙 - いろいろな人が同じ空間を共有する貴重な時間を、遊びによって人々をつなげる時間に変えられないか? 床に仕掛けられたプロジェクションによって人々のコラボレーションを促すエレベーター。下りのエレベーターは、フリーフォールのような落下音を出しながら下降するなど、一日の終わりのちょっとしたいたずらで笑いを与えてくれる。
(by Dainichiro Kakei, Hiromi Takahashi and Tomo Kihara)

Cone-munication / コーンミュニケーション

オリンピックに向け開発が進む虎ノ門。街のあちこちで見る工事現場のイメージを良くし、現場で働く人々にも街を楽しんでもらうためにできることとは? 「コーンミュニケーション」は工事現場で必ず見る三角コーンが、交通誘導する作業員のバトンに操られ、光を放ったり、動いたりして工事現場に魔法をかける仕組み。ハロウィンなどの行事にあわせ、いろいろな仕掛けをプログラミングすることもできる。
(by Shinsuke Aoki and Yuka Okada)

Mirai Mirror / ミライ・ミラー

未来に向けて新しい建物の建設が進む虎ノ門の街に、江戸から続く歴史を重ねる「ミライ・ミラー」。一見普通に見えるオフィスビルのガラスの壁面の横を通ると、そこには江戸時代の大名行列が映し出される。通行人は周囲を行き交う人々とともにその行列の一部になり、思いがけない魔法のような体験を通して東京の歴史に触れ、新しい目で新旧が融合した虎ノ門を見ることができる。
(by Mutsumi Abe, Naomi Iwayama and Ryuichi Fukuda)

Toranobox / トラノボックス

使われる機会が減った電話ボックスが遊びの場となることで、街の新たなインフラとして生まれ変わる「トラノボックス」。ある電話ボックスはストレスの溜まった会社員の叫び声を受け止め、別の電話ボックスは人から人へ笑いを伝達する。電話ボックスというプライベートな空間を、見知らぬ人との交流の場に変え、そこで生まれるつながりの強さを光のバロメーターで可視化する。
(by Misato Tanaka, Rurika Araki, Shin Hanagata and Tokimaru Fujita)

Playable City Tokyo 2015 アイデアラボ概要

日程
2015年10月10日(土)~11日(日)

ファシリテーター
クレア・レディントン氏、ウォーターシェッド クリエイティブディレクター

ゲスト
齋藤 精一氏、株式会社ライゾマティクス 代表取締役
若林 恵氏、『WIRED』日本版 編集長

会場
虎ノ門ヒルズフォーラム

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