ブリティッシュ・カウンシルは、2020年という大舞台を間近に控えた東京で、ロンドン交響楽団と日本のプロの音楽家との協働を通して、あらゆる人々が芸術にかかわることのできる機会を拡大していくことを目指し、協働プロジェクト「Discovery for 2020」を展開しています。

ロンドン交響楽団(LSO)は、世界中の観客に向けて優れた音楽を提供するだけでなく、そのミッションの中核に「ラーニング」を位置づけ、1990年に教育プログラム「Discovery」をたちあげて以降、幼児からお年寄りまで、とくに音楽に触れる機会の少ない多様な人々を対象に、年間60,000人以上に音楽を提供しています。2008年には、LSOの本拠地であり、ロンドン・オリンピック・パラリンピック競技大会のホームグラウンドでもある東ロンドン地域の子どもたちを対象にしたクリエイティブなプログラム「LSO On Track」をたちあげ、2012年のロンドン五輪の際には、LSO On Trackに参加している若手演奏家と楽団員がともに開会式の舞台で演奏を行い大きな話題となりました。

1年目となる今年のプロジェクトでは、まず準備段階として6月に英国で文化芸術へのアクセス向上を目指し活動しているシェイプ・アーツから講師を招き、日本の音楽家やホール関係者等を対象に「障害と平等性、アクセシブルなイベント運営とインクルーシブな実践」に関するトレーニングを実施しました。続いて、8月にはLSOのワークショップ・リーダー、レイチェル・リーチが、日本の音楽家を対象にしたクリエイティブな音楽作りをリードするためのスキルトレーニングを実施。トレーニングに参加した日本人の音楽家とLSOの音楽家が協働し、レイチェル・リーチのファシリテーションのもと、ジュニアオーケストラの子どもたち、さらには楽器演奏の経験がない子どもたち、障害のある子供たちや高齢者など多様な人々とクリエイティブな音楽づくりワークショップを合計6回に渡って行い、その成果をロンドン交響楽団の本公演にあわせて9月29日に聴衆の前で発表しました。