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English Richな授業づくり part2



English Richな授業を実施するために―教員への支援
ここでご紹介しているテクニックを、すぐに授業で使いこなすことは簡単ではないかもしれません。なぜなら、これらは専門的な知識とスキルを要するものであるためです。英語教師には一定の英語運用力に加え、このような英語指導における専門性も求められます。それも知識だけではなく、学習者が実際に授業で言語活動を効果的に行えるように、手本を示し、支援し、導くことができる実践的なスキルが非常に重要です。第二言語習得に基づく英語教授法は世界各地で研究と実践が進んでおり、学習効果を上げているエビデンスのある指導法が多く紹介されています。
これらの指導法を習得するにあたっては、実践的なワークショップ形式の研修で体験・練習(マイクロティーチング)を重ね、実際の授業で使うイメージとテクニックを高めていくことが効果的です。研修後にはすぐに授業で実践することを強くお勧めします。また、実施した授業の成果や課題をもって再度研修に参加すると、実践内容を発展、修正することができます。こうした研修と実践の繰り返しが、English Richな授業の充実につながります。
ブリティッシュ・カウンシルでは、学校教員を対象に実践的な英語教員研修を実施しています。
「English Rich」な授業体験を通して、授業で使えるアクティビティを習得し、アクティブ・ラーニングの研修スタイルで授業実践力を高めていただけます。中学校・高校はもちろんのこと、小学校英語にも対応しています。
研修の効果 ブリティッシュ・カウンシルで通年型研修を受けた中高英語教員へのアンケート調査では、「スピーキングを指導することに自信がある」と答えた割合は、研修前26.3%から、研修後63.2%に増加、「生徒の英語が上達していることがわかる」と答えた割合は、46.7%から63.2%に増加しました。また、受講者からは「授業を英語で進める指導テクニックや、すぐに使える活動事例を体験することで、授業実践力を高めることができた」「コミュニケーション型の授業を行うことで、クラス全体のモチベーションが高まり生徒が自然と英語で返答するようになった」などのフィードバックが寄せられています。 |