Playable City Tokyo 2016 クリエイティブラボには、以下13名の日英のアーティスト、クリエイターが参加しました。(敬称略、五十音順)
Playable City Tokyo 2016 クリエイティブラボ:参加者プロフィール
石川 志保(株式会社アサツー ディ・ケイ)
広告代理店アサツー ディ・ケイ(ADK)勤務。アートディレクター・CMプランナーとして主にTVCM、WEBムービー、デジタルコンテンツなどの企画制作を行うかたわら、個人でアート活動を展開し、絵本出版、参加型のアート・コンテンツの開発、美術館などでのワークショップを実施。海外でもワークショップを実施していく中で、日本文化と西欧との融 合や言葉を超えたコミュニケーションに興味を持ち、作品を制作。日本文化の折り紙とアルファベットを融合した知育工作絵本 Alphapet は、2010年にグッドデザイン賞受賞し、世界5ヵ国で発売。世界共通の記号「数字」で、世界のみんなで時計を作ろう! という実験作品、Tick tack studio は現在アプリを制作中。また、美術館などで進めているワークショップ・プロジェクト The other me では、子供の「型」をとって、もう一人の自分を作るワークショップをデジタル・コンテンツ化できないか検討するなど、アナログにベースを置く作品とデジタルの融合を進めている。アート活動では、参加者が自分で考えること、その人の個性を生かすこと、想像力を引き出すことを大切にしている。
石林 典飛(建築デザイナー)
建築デザイナー(一級建築士)。都市開発、住宅、オフィス、商業施設、公共空間など、さまざまな案件を請ける建築設計事務所にて勤務後、独立。建築のみならず、多角的なアプローチによりアイデアを形にするクリエイションを展開するクリエイティブユニット「アイカム」を発足する。街の持つ魅力に惹かれており、その魅力を開拓するために様々な創作活動にチャレンジしており、街の映画館化という想いから「シブヤガワ映画祭」の企画運営に従事したり、街を音で埋め尽くしたいという想いから「渋谷ズンチャカ!」の企画運営に参画したりしている。
井上 紗彩(森ビル株式会社)
森ビル株式会社所属。入社して8年程は、六本木ヒルズのブランディングに携わり、六本木アートナイトの立ち上げ、六本木ヒルズの10周年プロジェクトを推進。その後、語学力向上に一念発起し、会社の研修プログラムに参加して、シンガポールに半年、上海で9ヵ月を過ごす。現在は、他社と協業し、虎ノ門ヒルズに近い古いビルをリノベーションしたオフィスで、海外企業が使えるシェアドオフィスの運営、海外の文化を虎ノ門に誘致してエリアを盛り上げるプロジェクトを仕掛けている。アートやデザイン、街づくりを基軸に活動し、プライベートでは、趣味で友人の演劇の舞台美術を担当。
井上 裕太(\QUANTUM Inc.)
Startup Studio事業責任者, 株式会社QUANTUM。マッキンゼーで日米欧の顧客へのプロジェクトに従事。復興支援財団の創設・経営を経て、独立。フィールド・マネージメント社等で航空・教育・人材・デジタルマーケ・不動産等の新事業支援、スタートアップの経営支援を実施。WIRED誌の北米特派員、文部科学省プロジェクト・オフィサーも兼任。2014年QUANTUM立ち上げに参画し、現在はコーポレート・アクセラレータープログラムの企画運営、新規事業コンサルティング、他社との共同事業開発プロジェクトを統括。Startup Leadership Programメンター、Startup Weekendコーチ、Incubate Fundフェロー。いつもバスケットボール仲間を探している。
河 吉成(株式会社ネストエッグ)
(株)ネストエッグ代表取締役。電気通信大学大学院でメカトロニクスを専攻し、回路設計から機構設計まで幅広く学ぶ。旧石川島播磨重工の技術開発部で計測機器の開発、大型機器の計測について様々な経験を積んだ後、自身で製品開発を行いたいとの思いから2009年に(株)ネストエッグを設立。設立時からマイコン回路の受託開発を行い、大学やベンチャー企業、中小企業の回路設計を請け負っている。度重なる仕様変更と短期納期の現場を数々経験し、ハードエンジニアでなくてもハードウェア開発ができればより多くの製品が開発できると思い、自社製品を考案。ソフトエンジニアでもハードウェアの設計が簡単にできるようにと、2014年に自動回路図生成ツール「mille-feuille(ミルフィーユ)」を発明。国際特許を取得した。
得意分野はマイコン、電子回路の設計と制御。レーザーカッター、真空成型、3Dプリンターを使いロボット制作や機構設計を行うことが最近の関心ごと。
佐藤 大地(株式会社ライゾマティクス)
東京工業大学建築学科卒、同大学院在学中。スウェーデン王立工科大建築スクールへの留学を経てRhizomatiksに所属し、主にRhizomatiks Architecture のプロジェクトに携わる。Playable City Tokyoプログラムには2015年より関与。ヒトの体験を設計することや、少し先の未来に起こるであろうことに関心がある。
竹澤 ひさみ(UI/UXデザイナー、アートディレクター)
UI/UXデザイナー、アートディレクター。美術大学でプロダクトデザイン、ユニバーサルデザインを学び、広告会社と飲料メーカーでCMプランナー、デザイナーとして稼働。現在フリーランスでプロジェクトごとに企業に常駐契約し、テクノロジーと社会をつなぐサービスデザインや、それを伝える映像制作、UIUXデザインを行う。現実的なものと将来性が混在したお話に触れている。
興味関心ごととして、パフォーミング・アーツ、日本地域のポテンシャルを発見するような現代美術を日々リサーチ。ダンス公演や美術展覧会の裏方として仕事をしたり、建築家や美術家とのチームで展覧会やワークショップを実行したりしている。東京にいながら地方の活動ばかりしていた時期もある。デジタルファブリケーション周りでアナログな電子工作も楽しんでいる。
薮内 善久(日本電気株式会社/横浜市政策局共創推進室)
NEC新事業推進本部に所属。2014年より新規事業の企画・マーケットリサーチ、グループ内のリソースを活かした提案などを担当。流通、製造、行政と幅広い業界をスマートシティやCSV(Creating Shared Value)という業種横断視点で、リサーチや営業支援を行う。2016年からは、横浜市政策局共創推進室に出向し、公民連携を担う為のスキーム作りや対話の制度設計、庁内向け教育、案件の企画や対応を行っている。
大規模な都市開発が相次ぐ東京で、効率の重視や画一化していく都市の在り方に疑問を感じている頃、遊び心とテクノロジーによって、都市という公共空間を舞台に人と人、人と都市をつなぐアイデアを発掘することがコンセプトである Playable City Tokyo 2015 に関心を持ち参加。2016年の International Playable City Award にPCTチームとして参画し、提出したアイデア Mischievous Footprints はショートリスト入りを果たした。
吉岡 純希(デジタルホスピタルアーティスト/看護師)
デジタルホスピタルアーティスト、看護師。救急救命センターでの経験を経て、訪問看護師として在宅ケアを行うかたわら、デジタルアートの活動やものづくりの研究をしている。白塗りの壁、なんとなく閉塞的といった暗いイメージが強い病院に、デジタルアートという魔法を届けることで、患者さんに夢を描いてほしいという願いから「デジタルホスピタルアート」という活動をはじめる。身体可動性に合わせたセンシングをベースにシステム開発を行い、医療スタッフとともに病院でのインタラクティブなデジタルアートを制作・実施してきた。また、3Dプリンタをはじめとしたデジタルファブリケーションを看護として応用する研究、「看護FAB」の研究も行っている。
個人の疾患や環境に合わせた患者・家族を支えるテクノロジーのあり方や、医療、アート、デザイン、エンジニアリングなどが他の領域と協働していくコミュニティについて関心があり、誰もが自由に選択・表現できる世界が当たり前になってほしいという思いがある。
フレッド・ディーキン(Fred Deakin)
ミュージシャン、デザイナー、アーティスト、エデュケーター(フレッド & カンパニー代表)。多様な人々の共同や、社会的価値を生み出すインタラクティブなプロジェクトを専門とするクリエイティブ・スタジオ Fred & Company 代表。音楽デュオ、レモン・ジェリーのメンバーでもあり、マーキュリー賞とブリット・アワードにノミネートされ、500,000枚を超えるアルバムを販売。グラストンベリーやベスティバルのヘッドラインをつとめた。ロンドンを拠点とする革新的なデジタル・デザイン・エージェンシー Airside の共同設立者兼ディレクターとしても知られ、BAFTA、D&AD、ウェビー賞など数々の賞にノミネートされ、受賞している。現在はロンドン芸術大学でインタラクティブ・デジタル・アートの教授をつとめる。
ニッキー・ピュー(Nikki Pugh)
アーティスト、デザイナー、エデュケーター。人が周囲の環境をいかに認識し、そのなかを動きまわり、かかわりを持つかに関心を持ち、ウォーキングやガイドツアー、物理的コンピューティング、G空間情報、参加型ゲーム、インスタレーション、コラボレーションなどの技術や手法を用いて活動している。参加型イベントの場など、多様な人が集まる場で人々の間に対話を促し、さまざまな可能性を共同で探る手助けをする作品を制作する。2016年はアート、テクノロジー、科学にまたがる実践的なリサーチを支援する Birmingham Open Media のフェローに選出されたほか、デジタル・アートのショーケース、Right Here, Right Now に出展。最新のG空間技術の活用について特集した学術誌、Leonardo Electronic Almanac で活動が取り上げられた。また、同分野で活躍するアーティストのメンターをつとめるほか、2015~16年にかけてはウルヴァーハンプトン芸術学校でレジデンスを行うなど、活動は多岐にわたる。
ヴァハカン・マトシアン(Vahakn Matossian)
デザイナー(ヴァハカン・アート & デザインスタジオ代表)。英国ロンドンを拠点に、インタラクティブなパブリックアート・プロジェクトを手がける。遊び心、探究心、そしてイマジネーションを活動に中心に置き、「現実」にひとひねり加えることで、世界を見る新たな視点を提案している。ブライトン大学で3Dデザインを専攻し、2009年にロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートのデザイン・プロダクト修士号を取得している。長年インタラクティブ・アートとデザインにかかわり、2013年にはアクセシブルな音楽のテクノロジー(さまざまな障害のある人のための楽器など)を開発する Human Instruments を設立した。クライアントにはヤマハ、DESIGNTIDE TOKYO、グラストンベリー・フェスティバル、英国映画協会などが含まれる。
ベッカ・ローズ(Becca Rose)
アーティスト、デザイナー、エデュケーター。人形演劇と教育プログラムを専門としていたが、2012年より人形創作にスマートテキスタイルや Arduino を取り入れはじめたことをきっかけに、クリエイティブ・プログラミングの指導や、Ideo、Intel など多くの企業とのデザイン・プロジェクトに携わるようになる。参加型創作活動や他者との交流を通した学習プロセスに関心を持ち、相互作用する学習体験のデザインについてロンドン大学ゴールドスミス校の修士課程でリサーチを行った。現在は工芸、民芸、ストーリーテリング、教育、クリエティブ・テクノロジーなどの幅広い領域を横断・融合しながら、導電ペイント・導電糸などのスマート素材や、アニメーション、参加型イベントやその他のインタラクティブな手法を用いてストーリーに息を吹き込む活動を展開。そこにはさまざまな人が楽しみながらストーリーを共有し、学べる場を創出したいという思いがある。