グローバル化が進む中、英語をコミュニケーションツールのひとつとして使うことができることは、21世紀を担う子どもたちの可能性を大きく広げることにつながります。日本でも、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される2020年、そしてその先を見据え、小・中・高を通じた新たな英語教育改革が進んでいます。
その取り組みのひとつとして、各学校が、学習指導要領を踏まえながら、児童・生徒が身につける能力を明確に示した学習到達目標を設定するよう求められています。
「英語を使って~することができる」という観点から、CAN-DOリストの形での具体的な目標設定をする学校が増えています。このことは、生徒の4技能の総合的な育成や、情報や考えなどを的確に理解したり、適切に伝えたりするコミュニケーション能力を向上させるだけでなく、教員の指導と評価の工夫・改善につながります。
生徒が実践的な場面で使える英語力を身に付けるためには、設定した目標を指導計画において効果的に位置づけ、どのように授業と連動させるかが不可欠となります。また、目標の達成度をどのような方法で把握し、評価するかを予め計画することが重要になります。
セミナーでは、専門家の講演と、学校教員による実践報告を通して、英語教育が直面している喫緊の課題である「CAN-DOリストと指導・評価の一体化」について考えました。また、ブリティッシュ・カウンシルの講師によるワークショップを通して、実践例を体験しました。
講演と実践報告は日本語、ワークショップは英語で行われました。
※セミナーレポートは、以下「ダウンロード」からご覧になれます。
開催概要
日時:
大阪会場 2017年1月29日(日)東京会場 2017年2月12日(日)<終了いたしました。>
内容:
- 講演「CAN-DO リストに基づいた指導とパフォーマンス評価」
尾関 直子 明治大学 国際日本学部 教授 - 実践報告「CAN-DOリストを活用した授業の展開~生徒の英語力・動機づけを高める指導~」
渡部 真喜子 福島県猪苗代町立東中学校 教諭 - ワークショップ「From theory to practice – teaching a CAN-DO lesson」
ロビン・スキプシー ブリティッシュ・カウンシル アカデミック・マネージャー
※詳細は、ページ下部の資料をご覧ください。
対象:中学校・高等学校英語教員、教育委員会英語教育担当者
会場:大阪 グランフロント大阪 東京 TKP市ヶ谷カンファレンスセンター
参加費:無料
主催:ブリティッシュ・カウンシル
後援:文部科学省