イギリスの祝賀祭と休日
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Visit Britain

イギリスでは路上パーティから伝統的な祝日まで、さまざまなイベントを体験できます。
公休日(イギリスではバンク・ホリデーと呼びます)には、たいていの店舗や企業、公共施設が休業します。下記に記載するイベントは公休日のものもありますが、すべてが休日となっているわけではありません。イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドではそれぞれ日にちが違います。

公休日の一覧は gov.uk  Webサイトをご覧ください。

イギリスでは一年を通じ、多くのイベントが開催されます。詳細については Visit Britain  か Discover Northern Ireland  のWebサイト、または Love GREAT Britain  のFacebookをご覧ください。

1月~4月5月~8月9月~12月

 

1月~4月

1月1日:元旦
大晦日の夜は友人や家族とともにスコットランドの詩人ロバート・バーンズ作詞による「オールドラングサイン」(「ほたるの光」のメロディー)を歌って新年を祝うのが伝統です。年が明けてからもパーティは続き、多くの人が“新年の誓い”として、新たな目標を設定したり悪癖を直すなどの誓いを立てたりします。
スコットランドでは新年の祝賀を“Hogmanay”と呼び、各地でイベントやパーティが行われますが、エディンバラで開催されるイベントが最大です。

1月25日:バーンズナイト(スコットランド)
たいていのスコットランド人はバーンズナイトを特別なディナーで祝います。バーンズの詩を朗読し祝杯をあげます。男性は伝統衣装のキルトを着用することもあり、バグパイプの音楽をかけ、ハギス(スコットランドの伝統的な料理で羊の肉やレバーを腸に詰めて蒸したもの)をカブやジャガイモと一緒に食べます。

1月31日:旧正月
ロンドンでは、アジア圏外としては最大規模の旧正月のお祭りが開かれます。ウエストエンドの チャイナタウン  ではパレードが行われ、音楽やアクロバティックや舞が披露され、宴会や花火が行われますが、国内ではもっと多くのイベントが催されます。マンチェスター ノッティンガム リバプール バーミンガム  などでは盛大なストリートパーティが開かれます。

2月14日:聖バレンタインデー
ロマンチックな空気が漂います! 歴史上聖バレンタインの祝日は現在ではロマンスを祝う日です。イギリスでは多くの人が恋人とディナーをともにし、カードやチョコレート、花を贈ります。恋人がいないなら、“隠れファン”から匿名のカードを受け取るかもしれません。

2月中旬~3月上旬:告解の火曜日(パンケーキ・デイ)
四旬節は伝統的なキリスト教の断食期間であり、初日である灰の水曜日からイースターの前夜までの40日間続きます。告解の火曜日は四旬節の前日にあたり、家庭では卵、牛乳、砂糖などの旨味豊富な食材を使い切る日です。現在では宗教的要素はさほど強くないものの、多くの人がいまだにこの日にパンケーキを作って食べます。イギリス国内では“パンケーキ・レース”を開く街もあり、参加者はフライパンのパンケーキを投げ上げ、ゴールまで競争します。最も有名なパンケーキ・レースの一つは バッキンガムシャーのオルニー  のもので、最初のパンケーキ・レースは1445年に行われました。

3月:母の日
母の日は母性を祝い、一年を通じ母親の存在に感謝する日です。多くの人が母親にカードやギフトを贈り、食事を作るなどして普段の家事から母親を解放します。

3月1日:聖デヴィッドデー(ウェールズ)
聖デヴィッドはウェールズの守護聖人で、3月1日にはウェールズ文化を称える行事が行われます。ウェールズの人々はラッパズイセンを身にまとい、カウルと呼ばれる野菜と羊もしくはベーコンのスープを食べます。カーディフ  の盛大なパレードを始めとして、ウェールズ各地でイベントが催されます。

3月17日:聖パトリックデー(北アイルランド)
聖パトリックデーはアイルランドの祭日で、今や世界中のアイルランド系のコミュニティで祝われます。ベルファスト 同様イギリス国内では バーミンガム ノッティンガム マンチェスター 、 ロンドンでこの日を祝う行事が催されます。多くの人が友人らと外出し、緑色のものやシャムロック(幸運のクローバー)のシンボルを身に着け、ギネス(アイルランドの黒ビール)を飲みます。

4月1日:エイプリルフール
一年に一度この日だけは人を欺いたり、悪戯をしたり、悪ふざけをしても容認され、奨励さえされます。新聞やテレビ、またはラジオですら4月1日には真実ではない話を取り上げることがよくあります。「エイプリル・フール!」と言ってジョークであることを打ち明け、正午に悪ふざけをやめるのが習慣です。ジョークに引っかかった人物は“フール(バカ)”と呼ばれます。

3月~4月:復活祭
復活祭はイエス・キリストの復活を祝うキリスト教の祭りです。移動祝日のため3月か4月の日曜日に必ず祝われます。復活祭の前の聖金曜日と復活祭後の聖月曜日は公休日となります。復活祭はさまざまな方法でお祝いされますが、多くの人がイースター・エッグを贈り合い、ホットクロスバーンズ(十字のマークのついた甘いパン)を食べ、子供たちは卵を飾り付けたり、卵探しの遊びに参加したりします。

4月23日:聖ジョージデー(イングランド)
聖ジョージはドラゴンを退治して王女を助けたローマ人兵士だったという伝承があります。現在ではイングランドの守護聖人となっており、この日はイングランドの祝日です。セント・ジョージ・クロス(イングランドの国旗である白地に赤い十字)やイングランドのフォークダンスであるモリスダンスのイベントを見かけるでしょう。しかし公休日ではないので、特別なお祝いをすることはありません。
4月23日はまた、ウィリアム・シェイクスピアの生誕日であり、この劇作家に敬意をはらうイベントが行われる日としても知られています。この日を体験するに最適なのは彼の生まれ故郷であるウォリックシャーの ストラトフォード・アポン・エイヴォン  です。週末にかけてお祭りが開かれます。 

5月~8月

5月1日:ベルテン
ベルテンは、豊穣を祝い夏の到来を告げるケルトの火祭りです。起源は古代スコットランド、アイルランドとマン島にあり、現代的なイベントがさらなる人気を博しつつあります。最大のイベントは エディンバラ ノース・ヨークシャーのソーンバラ ハンプシャーのButser Ancient Farm  で開かれ、夕暮れ時に伝統的な30フィートのウィッカーマンが燃やされます。

5月第1月曜&最終月曜:公休日
5月の月曜日は2回祝日に当たり、(ラッキーならば)仕事や学校が休みとなり春の日差しをアウトドアで楽しむことができます。

6月第2土曜:女王公式誕生日
女王の実際の誕生日は4月21日ですが、1748年以降イギリス君主の誕生日を6月に祝うのが伝統となっています。ロンドンでは 軍旗敬礼分裂式  として知られる軍のパレードが、ロイヤルファミリーの参加の元に行われます。

6月中旬:父の日
父の日は父親、祖父、継父、義父に感謝を表す日です。イギリスでは多くの人が父親にカードやギフトを贈り、共に食事をしたり飲みに出かけたりします。

6月21日:夏至
ストーンヘンジの古代遺跡で、一年で最も短い夜を祝いましょう。ストーンヘンジの中で北東に面して立つと、太陽が燃えるように昇る様子を見ることができます。

6月下旬:グラストンベリーフェスティバル
17万5千人もの観客が集まるこのフェスティバルは、最大かつ最も象徴的なイベントです。この時期は、ウェールズのフェスティバルNo.6やスコットランドのT in the Parkから、全国各地の小規模フェスティバルまで、多くのフェスティバルが行われています。

6月下旬~7月上旬:ウィンブルドン選手権
世界で最も歴史のあるテニストーナメント、ウィンブルドン選手権  は、スポーツファンにとって夏のハイライトです。ロンドンのオールイングランド・クラブにて1877年以降開かれているウィンブルドンは、選手が白いウェアを着用することと、観客が名物のストロベリー&クリームを食べる伝統で知られています。

6月/7月:イド・アル=フィトル
ひと月続くラマダンの断食の終了を意味し、イギリスのイスラム教コミュニティで大々的に祝われます。各コミュニティは通常独自のイベントを企画し、盛大な祝宴が ロンドン  や バーミンガム  のシティセンターで行われます。

7月下旬~8月上旬:コモンウェルスゲームズ
コモンウェルスゲームズ(4年に一度行われるオリンピックのような国際スポーツイベント)が開催されます。71の国と地域から選手が集まり、様々な競技に参加します。壮大な開会式と閉会式が開かれます。

8月初旬:アイステズボド
アイステズボド  はウェールズの最大の芸術イベントで、ヨーロッパで最も歴史のある芸術文化祭の一つです。ウェールズの音楽や文学を体験し、ダンスや演劇を楽しみ、本や工芸品を買うなど、さまざまな文化に触れる機会です。

8月:エディンバラ・フェスティバル・フリンジ
世界最大の芸術祭である フリンジ  では、50,000のパフォーマンスと3,000以上のショーが上演されます。演劇、コメディ、音楽、ダンスなどの垣根を越えてあらゆる種類の演目が参加可能で、多くの学生が自分たちのショーを上演するためにエディンバラを訪れます。

8月下旬:ノッティングヒル・カーニバル
ロンドン西部のノッティングヒルで週末と翌日の公休日に開催される ノッティングヒル・カーニバル  は、ヨーロッパ最大のストリートフェスティバルです。約200万人がカラフルな山車や華やかな衣装のダンサーを見に出かけ、サルサからレゲエまで音楽を楽しみ、屋台でカリビアン料理を味わいます。

8月下旬:マンチェスター・プライド
イギリスの各都市では年間を通してプライドイベントが開催されますが、8月のバンク・ホリデーの週末には何万人もの人々がマンチェスターに集まり、LGBTの平等を促進し祝います。

8月最終月曜:公休日 
クリスマス前の最後の公休日です。有効に活用してください! 

9月~12月

9月中旬:ロンドン・ファッションウィーク
ロンドン・ファッションウィーク は、パリ、ミラノ、ニューヨークの大きなショーと並び、最も注目を集めるファッションイベントです。1年に2回開かれますが、1回目は2月に行われます。

10月:ベルファスト国際アートフェスティバル
国際的なテーマで現代アートを祝うこのフェスティバルでは、毎年、革新的で著名なアーティストがベルファストに集結します。

10月31日:ハロウィーン
ハロウィーンの現代的な祝い方は、キリスト教の諸聖人の日の前の晩の祭とケルト人のサムハインの祭が起源とされています。子供たちは近隣の家のドアをたたいてお菓子をねだったり、かぼちゃをくりぬいたりします。学生たちはパーティやパブ、クラブ、学生自治会で行われるハロウィーンのイベントに行きます。大切なのはできるだけ気味の悪い仮装に挑戦することです。

10月/11月:ディーワーリー
ディーワーリーはヒンドゥー、シーク、シャイナ教のコミュニティの「光のフェスティバル」です。レスター  ではインド以外で最大のディーワーリーの祝宴が開催されます。ロンドン  や ノッティンガム  では伝統的な料理、音楽、ダンスが楽しめる派手なストリートパーティが行われ、ライト、ちょうちん、キャンドルや花火などももちろん展示されます。

11月:アウトバースト・アーツ・フェスティバル
このフェスティバルは、様々な背景を持つLGBTQ+の人々が、物語やクリエイティブなアイデアを発信する場として毎年開催されます。

11月:モーベンバー
普段より多く口髭を目にすることになっても、それは思い違いではありません。11月1ヵ月間は モーベンバー・チャリティキャンペーン  が実施され、男性に口髭をはやしてもらい、健康問題への意識を高めてもらおうと働きかけています。

11月5日:ボンファイヤー・ナイト
1605年に貴族院の爆破とジェームス一世の暗殺を謀ろうとしたガイ・フォークスに由来する記念日です。火薬陰謀事件の失敗は子供たちの歌(‘Remember, remember the 5th of November; gunpowder, treason and plot’)でも歌われています。大抵の都市で花火大会が開かれますが、最高の見どころの一つは イースト・サセックス  の中世の都市ルイスのものです。ここでは花火大会にカラフルなパレードや音楽、衣装が花を添え、藁もしくは紙製の伝統的な“ガイ”人形が焚き火で燃やされます。

11月11日:戦没者追悼記念日
毎年11月11日は軍人に敬意を表す記念日で、その目的は戦死者を追悼することです。平和活動をする多くの人々が賛同しています。戦没者追悼記念日のシンボルはポピーで、毎年イギリス在郷軍人会が紙製のポピーを売って退役軍人やその家族のための 募金活動  をしています。11時に2分間の黙とうを捧げるのが慣例となっています。

11月30日:聖アンドリューデー(スコットランド)
この日はスコットランドで 守護聖人を祝う祝日  となっています。伝統的な食事、詩の朗読、バグパイプの音楽やカントリーダンスなど、スコットランド各地で多くのイベントが行われます。フォークミュージックとフォークダンスの集いに出かけるいい機会です。幸運にも通常は “呼び出し人”がいてダンスステップを教えてくれます。

12月:ハヌカー祭
イギリス国内各地のユダヤ教のコミュニティは12月に光のフェスティバルであるハヌカー祭を祝います。ロンドン  ではトラファルガー広場の9本枝の燭台がヨーロッパ最大です。通常ハヌカー祭初日に、無料のドーナツとライブ音楽が楽しめるイベントでロンドン市長により点灯されます。

12月25日:クリスマス
イギリスのほとんどの人々がたとえ信仰がなくてもクリスマスを祝います。クリスマスツリーを飾り、プレゼントを贈り、キャロルを歌い、マルドワイン(温めた香辛料入り赤ワイン)やミンスパイ(ドライフルーツから作る“ミンスミート”を詰めた小さなパイ)を作り、もし雪が降れば雪だるまを作って雪合戦をします。伝統的なクリスマスディナーには、ポテトや野菜を添え、グレービーソースをかけたローストターキー、デザートにはクリスマスプディング(ドライフルーツ入りの蒸したスポンジプディング)を食べますが、各家庭でバリエーションがあります。
一ヵ月を通じ、イギリス各地で無数のクリスマスマーケットやフェスティバルが行われ観光客を魅了します。地元の雑誌や各学校で宣伝しているイベントをご覧ください。おすすめは下記になります。
ウィンターワンダーランド ロンドンのハイドパークで開催されます。伝統的なクリスマスマーケットに加え、巨大な敷地内には遊園地の乗り物、サーカス、アイススケートリンク、氷雪製の彫刻などの呼び物があり、暖をとるためのホットサイダーやマルドワインを準備しています。
クリスマスのホグワーツ :ロンドンに近いリーブスデンにあるワーナーブラザーズスタジオにて開催されるハリー・ポッターのツアー冬バージョンです。ホグワーツ城のオリジナルモデルに降る雪や、クリスマスディナーの場となったグレートホールのセットをご覧ください。
バーミンガムのフランクフルト・クリスマスマーケット  :ドイツとオーストリア以外で最大規模となるドイツマーケットがバーミンガムで開かれ、グリューワイン(マルドワイン)、ソーセージ、プリッツェル、甘味などが楽しめます。クラフトフェアでは地元のアーティストのユニークなギフトが購入できます。
エデン・プロジェクト(コーン・ウォール)  のアイススケート:通常は教育学的なエコロジーパークを提供するエデン・プロジェクトが12月にはクリスマスツリー、聖歌隊、本物のシカ、全世代向けのスケート教室を併設したアイスリンクを提供します。
ウィンター・ライトトレイル バッキンガムシャーのワデスドン・マナーの、歴史遺産となっている庭園では、著名なアーティスト、ブルース・マンローによる一連の光のインスタレーションが楽しめます。
ベルファストのクリスマスマーケット 北アイルランドで学んでいるなら、ベルファストの市役所の外にあるカラフルなマーケットがおすすめです。フード、ドリンク、工芸品やクリスマス装飾品が売られています。
パントマイム:伝統的なクリスマスのパントマイムは、どたばたコメディと音楽劇が交じり合い、おかしな衣装を使用した、観客参加型のものです。パントマイムは通常子ども向けですが、イギリスでのユニークな体験として一度見学してみる価値はあります。

12月26日:ボクシングデー
クリスマスの翌日はボクシングデーと呼ばれ、イギリスでは公休日に当たります。雇用主が使用人や御用聞きに与えたお金や贈り物の“クリスマスボックス(BOX)”を開けることにちなんで名づけられたと言われています。最近では、特別な慣習はありませんが、大抵の人はこの日は散歩に出たり、スポーツ観戦をしたり、クリスマスの残りものを食べたりして家族とともに過ごします。