費用
©

Mat Wright

イギリスの教育:金額に見合う価値

留学先を決める前に、費用がいくらかかるのか、どう工面するのかしっかり考えておきましょう。

イギリスの高等教育課程は諸外国と比べると期間が短いものが主流です。ほとんどのフルタイムの学士課程は3年、フルタイムの大学院は1年以上となっています。そのため、授業料や生活費を抑えることができるのです。

専門学校の期間はさまざまで、まずはファウンデーション・コースに進み、その後で学士課程の学位「追加」を目指して進学するかどうか決めることもできます。つまり、一度勉強から離れて里帰りをしたり、仕事をする時期と勉強する時期を交互に繰り返したりすることができるのです。

このセクションでは、イギリスの大学・大学院と専門学校への留学費用がいくら位かかるのかを簡単にご説明します。ボーディング・スクールについては「ボーディング・スクール」のセクションをご覧ください。

英語コースの費用はコースによって大きく違いますので、各学校に問い合わせをした方が良いでしょう。

授業料

イギリスの大学・大学院と専門学校の授業料は以下の条件によって異なります。

  • 出身が欧州連合(EU)や欧州経済領域(EEA)加盟国か、またはそれ以外の国か
  • イギリスのどこの学校か(イングランド、スコットランド、北アイルランド、ウェールズで制度が違います)
  • 留学レベル

大学学部の場合、EU/EEAの出身者には「現地学生の授業料(home fees)」が適用され、イギリスの学生と同じ授業料を払います。授業料の上限は以下の通りです(ほとんどの学校の授業料はこれ以下です)。

  • イングランドとウェールズは年間最大9,250ポンド
  • 北アイルランドは年間最大4,030ポンド
  • スコットランドは無料

※上記金額は、2017年から2018年のアカデミックイヤーにおける金額です。

EU/EEA圏外の出身の学生は、コースや学校によって年間3,500ポンドから18,000ポンド前後を授業料として支払うことになります。

大学院は学校によって授業料が異なります。

条件に当てはまれば現地学生の授業料が適用されます。難民認定を受けている、または通っているカレッジや大学から特例認定を受けることなどが適用条件となっています。詳しくはUKCISA(UK Council for International Student Affairs)のWebサイトをご覧ください。

特例となる条件については留学先の学校にお問い合わせください。

UKCISA(UK Council for International Student Affairs)でも詳しく説明していますのでぜひ参考にしてください。 

ビザ:費用と財政要件

イギリス留学にビザが必要であれば、ビザの費用も計算に入れなくてはなりません。ビザが必要かどうかは、UKVIのWebサイトで確認することができます。

国籍、ビザの種類、留学コースによってビザ申請費用が異なります。詳しくは「学生ビザ」のセクションをご覧ください。

ビザ申請では、授業料とイギリス滞在中の生活費を負担できることを証明するよう求められることがあります。これはイギリス政府が「生活資金(maintenance funds)」(要件)としているもので、以下のものなどを提出します。

  • 本人名義の銀行または住宅金融組合の取引明細書
  • 住宅金融組合の通帳
  • 銀行または適格な金融機関からの残高証明の手紙
  • 国、州などの地域の政府、政府出資の学生ローン会社のいずれかのローン、または教育ローン政策の一環であるローンを利用していることを証明する適格な金融機関からの手紙

個人的な銀行からのローンなどその他のローンについては、上記リストのいずれかの証明形態で本人名義(または親名義)の資金として提示しなくてはなりません。他にも証明として認められるものがありますので、詳しくはUKCISAのWebサイトをご覧ください。

予算を立てる

授業料を比較する時は、その料金に何が含まれていて、何が含まれていないのかを確認しましょう。例えば、書籍、教材、試験などの代金は別途請求する学校もあります。各学校のWebサイトで授業料の内訳を確認できるはずですが、記載のない場合には遠慮なく問い合わせましょう。

予算を立てる際には以下のような追加費用も考慮しましょう。

  • イギリスまでの渡航費用
  • 現地の滞在費
  • 食事代
  • 日々の生活費
  • イギリスでの旅行や観光費用
  • 医療保険と旅行保険

留学中にアルバイトをして収入を得ようと考えている場合には、在留資格や留学レベルに準じて就労可能時間が異なります。

学生サポートと学生ローン

EU/EEAやスイス出身の学生はイギリス政府や、時には出身国の政府に資金援助の申し込みができる場合があります。中には卒業後ある程度の収入を得てから返済すればよい低金利ローンもあります。また、授業料だけでなく一部生活費を給付するローンもあります。

用意されている援助のレベルや種類はイングランド、アイルランド、スコットランド、ウェールズのどこに留学するかによっても違いますし、本人や家族の状況によっても異なります。EU/EEA圏外の学生も特例的に援助を申請できる場合があります。資金援助の条件についてはUKCISAの学生サポートセクションを参照してください。

看護学や助産学などの一部の医学コースは、NHS奨学金の資格がある学生のみが履修できます。詳しくはUKCISAのWebサイトをご覧ください。

学生援助の申請資格があると思ったら、必ず早目に準備しましょう。ほとんどの申請が年度開始前の9か月以内に締切りになります。

奨学金などその他のサポート

イギリスには留学生向けの奨学金や資金援助制度などがたくさんあります。狭き門にはなりますが、利用できる支援を検討しておいて損はないでしょう。

以下のような、さまざまなところが奨学金を用意しています。

  • イギリスの団体
  • 報奨金や奨学金プログラム
  • 企業や起業家制度

詳しくは「奨学金と留学資金のサポート」のセクションをご参照ください。

本サイト内の関連ページ