ブリティッシュ・カウンシルでは、世界的な課題である気候変動に貢献するための国際共同研究を支援しています。2021年11月にグラスゴーで行われるCOP26会議に先立ち、日本、英国、ASEAN諸国間の気候変動への取り組みを目的とする新たな研究プロジェクトを支援します。
この新しい研究支援は、日本、英国、ASEAN諸国の大学・研究機関の国際的な連携を創出し、エネルギー転換の促進に資するものです。本件は単年度の事業で支援額は1件につき約750万円(5万英ポンド)で、4件のプロジェクトが採択され支援総額は約3,000万円(20万英ポンド)となります。
本事業で採択されたのは日英とASEAN諸国の大学機関が連携して取り組む以下の4つのプロジェクトで、環境にやさしい運輸、脱炭素、バイオエネルギー、水資源のリスクマネジメントをテーマとして、今年4月より1年の期間で実施されます。
4つのプロジェクトと各参加大学は以下の通りです。
- Go-GREEN: パワーエレクトロニクスとグリーン電気輸送のための次世代のはんだ材料に関する研究(Go-GREEN: Next Generation Solder Materials for Power Electronics and Green Electric Transport)
参加大学:リバプール・ジョン・ムーア大学(英国)、群馬大学(日本)、マレーシア・パーリス大学(マレーシア) - ASEAN諸国における最適な脱炭素化計画のためのソフトウェアフレームワークに関する研究(A Software Framework for Optimal Decarbonisation Planning for ASEAN Countries)
参加大学:サリー大学(英国)、東京大学(日本)、ノッティンガム大学マレーシア(マレーシア)、デ・ラ・サール大学(フィリピン) - ワラセアの植物種評価によるインドネシアバイオエネルギーのスケールアップに関する研究(Scaling-up Indonesian Bioenergy Potential through Assessment of Wallacea’s Plant Species: Data-Driven Energy Harvesting and Community-Centred Approach)
参加大学:バーミンガムシティ大学(英国)、東京大学(日本)、ゴロンタロ州立大学(インドネシア) - 気候変動下でのASEAN地域における水資源リスク管理のための統合戦略に関するニーズアナリシス研究調査(Integrated Strategies for Water Resources Risk Management in the ASEAN Region Under Climate Uncertainty: A needs analysis)
参加大学:サウサンプトン大学(英国)、ニューカッスル大学(英国)、京都大学、チュラロンコン大学(タイ)、カントー大学(ベトナム)
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2021年10月27日 日本、英国、ASEAN諸国間の気候変動への取り組みを目的とする研究プロジェクトのオンライン円卓会議を開催しました。会議の概要は、Innovative Approaches for Collaborative Research : UK, Japan, ASEAN initiative(英語ページ)をご覧ください。また当日行った4つの研究プロジェクトの紹介、また各プロジェクトから参加いただいたパネルディスカッションの様子は、ビデオをご覧ください。