イギリスの NHS(国民保健サービス)は、医療、歯科診療、その他の保健サービスを提供しています。
NHSの診療を利用できますか?
NHSによる以下の治療やサービスは、留学生も含めすべての人が無料で受けられます。
- 緊急を要する治療(追加治療は除く)
- 家族計画サービス
- 特定の伝染病の診断や治療
そのほかの治療を無料または割引料金で受けるためには、国籍、在留資格、コースの期間など、一定の条件を満たす必要があります。また、留学している地域(例えばスコットランド)により条件が異なります。
NHSによる診療が受けられるかどうかは、UKCISA(英国留学生委員会)のWebサイトで調べることができます。
健康保険
NHSによる診療を受けられない人は、日本を出発する前に民間の保険に加入する必要があります。NHSのサービスを受けるのに時間がかかる場合もあるので、NHSを利用できる人でも保険に入っておくことをお勧めします。
必要な時に保障が受けられるよう、保険の内容を確認しておいてください。学生用の特別プランを用意している場合もあるので、学校に相談してみるのもいいでしょう。
渡航の計画を立てる
- イギリスに渡航する前に、結核、破傷風、ポリオ、ジフテリア、C型髄膜炎、はしか、おたふく風邪、風疹などの予防接種を受けている証明書を求められることがあります。結核感染の危険性が高い地域から留学する場合は、胸のレントゲン撮影結果も必要になる場合があります。
英国大使館でどんな予防接種が必要か確認しましょう。また、医療・保健関連のコースに進む人は、ほかにも必要なものはないか学校に問い合せてみましょう。上記の予防接種が必要ない場合も、自分の健康を守るために受けておいたほうがいいかもしれません。
最寄りの大使館は FCDO (英国外務国際開発省)のWebサイトで調べることができます。イギリスに渡航する際には、証明書のコピーを忘れずに持参するようにしてください。入国審査の時に提示を求められることがあります。 - 現在治療中の病気がある人、過去に重い病気にかかったことがある人、障がい者としての認定を受けている人は、どんなサポートが受けられるか学校に相談してみましょう。
- また、医師からの診断書と処方せん(英文に翻訳したもの)を準備してから渡英しましょう。これらの書類は、留学中に必要な治療を受けるために欠かせません。詳しい症状と治療や薬についての情報、留学中に必要なサポートなどが明記されている書類を用意しましょう。
- EEA(欧州経済圏)出身の学生とその家族は、渡英前にEHIC(欧州健康保険証)を取得してください。被保険者とその家族がNHSを使って治療を受けることができます。詳細は、EU(欧州連合)のWebサイトをご覧ください。
- 渡航の際には、機内への持ち込みや税関の通過が認められる薬について、航空会社に確認しておきましょう。
さらに詳しい情報
UKCISA(英国留学生委員会)のWebサイトでは、以下の情報を得ることができます。
- NHSと民間の医療サービス
- 医師や歯科医への登録
- 医療保険
- 緊急時の対応
- 自分の健康を守る
学校に相談すると、医師、歯科医、その他の医療サービスを紹介してくれます。学校に看護師が常駐している場合もあるので、どんなサポートが受けられるか問い合わせてみましょう。