国際科学パートナーシップ基金(ISPF)は、研究・イノベーションを国際関係の中核に置き、英国と世界の研究者やイノベーターが共同して地球、健康、テクノロジー、人材といった現代の主要テーマにおける課題を解決していくための支援を行うことを目的としています。当基金は、英国科学・イノベーション・技術省(Department for Science, Innovation and Technology:DSIT)によって運営されています。
ブリティッシュ・カウンシルは、ISPFのパートナー機関の一つとして、日英の研究機関の協力関係を促進するためにUK-Japan research collaboration grantsを立ち上げました。この助成金は、'transformative technologies' と 'tomorrow’s talent' をテーマとした、日英間の研究協力に対して支給され、日英の研究者が研究活動のためのローカル・ハブを設立し、より広範な研究やイノベーション・コミュニティが参加できるように支援も行います。
日本は英国にとって優先国の一つであり、ISPFプログラムは日英の共同研究・イノベーションのために拠出される過去最高規模の助成金となります。ブリティッシュ・カウンシルでは、2023年度に「ISPF UK-Japan research collaboration」の公募を行い、その結果合計35件の応募の中から、以下の6件の共同研究プロジェクトへの助成金支給が決定しました。
UK Institution Name |
Project Title | Funding awarded |
Aston University | The AI-Driven Malware Detection (AIMD) in Mobile Internet of Things (MIoT), 5G and 6G Networks | £79,993.60 |
The University of Manchester | Synchronising Society 5.0 Innovations with Built Environment for Sustainable Growth and Yield in Japan and the UK (SYNERGY-Japan & UK) Network | £79,996.80 |
The University of Manchester | Long-Coherence Spin Qubits Based on Bilayer Graphene Quantum Dots | £79,997.60 |
University of Bristol | Net Zero Ultrawide Semiconductor Power Device Technology (ELECTRIC) | £80,000.00 |
University College London, Institute of Education | Sustaining Multilingual Children' Well-Being Through AI-Based Neurocognitive and Language Training | £78,560.14 |
Edinburgh Napier University | AI Gaps: A Comparative Study on Developing a Robust AI Maturity Framework for the UK and Japan | £60,005.60 |
ブリティッシュ・カウンシル(日本)の教育推進・連携部長、湖山彰愛は、「国際協働は、現代の国際社会が直面するグローバルな課題を解決していくためのキーとなります。また、国際協力は、経済安全保障および、経済成長を実現していく上でも重要な役割を果たします。ISPFが、日英の研究者間におけるさらなるコラボレーションの一助となることを強く願っています。」と述べています。
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