アクセシブルな音楽ワークショップ風景
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Emile Holba

Date
2019年 03月 05日 (火曜日)2019年 03月 08日 (金曜日)

川崎市とブリティッシュ・カウンシルは、英国ドレイク・ミュージックからトレーナーを迎え、障害のある人を対象とした音楽ワークショップのファシリテーター育成トレーニングを開催します。ドレイク・ミュージックは、英国のオーケストラやコンサートホールなどと共に、テクノロジーも活用し、障害のあるなしに関わらずあらゆる人が参加できる音楽プログラムを展開、また障害のある音楽家やプログラマー、エンジニアなどとのプロジェクトも多数手がけています。

3日間のトレーニングプログラムでは、障害のある人を対象にしたプログラムを実践する際に必要とされる障害と平等に関する考え方を理解すると共に、障害のある人も参加する音楽ワークショップのファシリテーションスキル、テクノロジーを取り入れた音楽プログラムのあり方などを、実践を通して学びます(本プログラムは、原則として3日間通してご参加いただける方が対象です)。

実施概要

日時:2019年3月5日(火)10:30-18:00、7日(木)10:00-17:00、8日(金)10:00-17:00
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール 音楽工房
対象:オーケストラの楽団員、フリーランスの音楽家、音楽大学の教員・学生など、障害のある人との音楽ワークショップに関心がある音楽家(原則として、3日間通してご参加いただける方)
定員:20名(応募多数の場合は抽選)
参加費:無料(日英逐次通訳あり)※交通費、昼食などは参加者負担となります
主催:川崎市、ブリティッシュ・カウンシル
お申し込み:2019年2月25日(月)23:59までにオンラインフォームよりお申し込みください ※抽選結果は2月26日(火)にメールでご連絡いたします
お問い合わせ:ブリティッシュ・カウンシル uk-event@britishcouncil.or.jp

ドレイク・ミュージックについて 

障害のあるなしに関わらずあらゆる人が音楽を楽しめるよう多様なプログラムを展開している英国のアート団体。あらゆる年齢層の障害のある人に向けたアクセシブルな音楽サービスを提供するほか、障害のある人の音楽へのアクセスをより向上するため音楽家や文化機関に向けたトレーニングも実施。さらには、障害のある音楽家のためにテクノロジーを駆使した先進的でアクセシブルな新しい楽器開発も行うなど、その活動は多岐に及んでいる。また彼らが媒介となり、音楽家や企業関係者、テクノロジスト、デザイナーが集い新しいアイデアを交換しプロトタイプを行う機会を積極的に作るなど、その領域を超えた取り組みに英国内外から注目が集まっている。

講師について

ベン・セラーズ(ドレイク・ミュージック、アソシエイト・ミュージシャン)
英国におけるテクノロジーを取り入れた音楽教育プログラムのパイオニア。教科書『Teaching Music with Garageband for iPad』をはじめとする音楽教材の著者。これまでBBC交響楽団、ロンドン博物館などの芸術機関や音楽フェスティバル、英国各地の音楽教育機関などを対象にトレーニングを行ってきた。音楽ワークショップを参加者や社会に変化をもたらすものととらえ、現在は特に障害のある人の音楽へのアクセス向上に取り組んでいる。

ティム・イエイツ(ドレイク・ミュージック、プログラム・リーダー)
受賞歴を持つサウンドアーティスト、ミュージシャン。パフォーマンスやインスタレーションのために多様な楽器の開発も行っている。これまでテート・モダン、ヴィクトリア&アルバートミュージアム、ロンドン・デザイン・ウィークなどで作品を発表。サウンドハッキングに特化した団体で、アーティスト、エンジニア、科学者に発表の場を提供するHackousticの創立者、ディレクター。Hackousticチームの一員としてWe Are Robotsフェスティバル、Abbey Road Hackathon、テート・モダンの “Tate Lates” など、幅広いイベントの運営を手掛けている。近年では障害のある音楽家、DJ Arthroのためのワイヤレス・ループシステムの開発を目的とした「Loopfree」プロジェクトで権威あるスウェーデン王立工科大学の「KTHイノベーション・ミュージックテクノロジー・チャレンジ賞」を受賞。またドレイク・ミュージックのR&D(研究開発)プログラムのリーダーに就任し、多様な障害のある人のためにアクセシブルな楽器の開発を行っている。

クリス・ハルピン(ドレイク・ミュージック、アソシエイト・ミュージシャン)
障害のあるシンガーソングライター、パフォーマー。ジェスチャーで音楽操作ができる革新的ウェアラブル・デバイス「Mi.Mu Gloves」を用いたパフォーマンスで知られる。ドレイク・ミュージックのR&Dプログラムの一環でこのMi.Mu Glovesに出合い、ウェアラブルテクノロジーを障害のある音楽家が活用できるようにするリサーチプロジェクトに参加。2016年以降、米国ワシントンDCのジョン・F・ケネディ・センターで開催されたイベントのヘッドライナーを務めるなど英国、欧州各地でパフォーマンスを披露。また、ドレイク・ミュージックとは、アーティストとしてだけでなく音楽プログラムのファシリテーターとしても活動。障害のある音楽家の活躍の場を広げる取り組みに関わっている。

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