読解問題のコツと問題タイプ別のヒント
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Mat Wright

大学入試や語学資格試験では、様々な場面・用途での英語活用を想定し、その目的や状況を理解する力が試されます。目標の点数を獲得するためには、その本質を捉えるのはもちろん、出題される質問の特徴やパターンを理解し、正解を見つけるコツを知ることが大切です。どんな点に注意したほうがいいのでしょうか? 「読む・聞く・書く・話す」それぞれの問題タイプ別のヒントや回答のコツを見ていきましょう。
第一回は「リーディング(読解問題)」です。(出典:LearnEnglish Teens

  1. 問題を読み始める前に
  2. 英文読解のコツ
  3. 問題タイプ別のヒント

1.問題を読み始める前に

◎時間配分

どんな試験でも時間配分を計画することはとても重要です。時間が足りずに全問答えられないことがないように、問題を解くのに必要な時間をしっかり知っておきましょう。

  • 全体の制限時間を確認しましょう。
  • 読解する文章がいくつあるか把握しましょう。
  • 各文章に何分費やせるのか考えましょう。
  • 最後に数分残して回答をチェックする時間を持ちましょう。

◎問題を注意深く読む

問題の指示や質問は、急いで読んではいけません。時間をかけて自分がやるべきことを正確に理解しましょう。

  • 設問は常に注意深く読みましょう。
  • 設問の重要な部分に下線を引きましょう。
  • 設問に正しく回答したかを確認しましょう。

◎読む前に考えること

出題ページにある全てのヒントを活用しましょう。写真や見出し、段落の冒頭にヒントが隠れていることがあります。 

  • 文章が何について話しているのかを予測します。そのトピックや主題について、あなたが既に知っていることは何ですか?その背景知識は、文章を理解するのに役立ちます。
  • タイトル、見出し、写真や絵を見て、文章内容の理解に役立てます。
  • 文章を分類します。その文章は新聞記事、ウェブページ、広告、または物語ですか?文章のジャンルを知ることは、内容を理解するのに役立ちます。

2.英文読解のコツ

◎読む方法

テキストを読みとるコツは読む回数や段階によって異なります。

【スキミング(Skimming)】

  • 1回目は素早く読み、文章全体のアイディアを把握します。
  • 文章の最初から最後まで目で追います。
  • イントロダクションを読み取り、文章全体の要点を掴みます。

【スキャニング(Scanning)】 

  • 素早く読み、特定の情報を探します。
  • 左から右、上から下へ、文章全体を素早く目で追います。
  • 文章内の名前や場所、数字、日付を見つけるために読み取ります。
  • 文章を読み進める際、数字や日付、名前などの情報に丸をつけます。

【特定の情報・詳細を読み取る】

  • 2回目に、あなたが探している特定の情報と詳細があるテキストを読みます。
  • ゆっくり注意深く読んでください。
  • テキストの一部を何度も読み取ります。

◎難しい問題

読解問題の中には必ず1つや2つの引っ掛け問題があります。意味を理解できない、または答えを見つけられない問題があっても焦らずにいきましょう。

  • 答えられない難しい設問があったら保留し、最後に戻ってきましょう。
  • 答えられない難しい設問に時間をかけすぎないようにしましょう。

◎答えを見つける

とにかく答えを見つけることが、読解試験の主な目的です。

  • 通常、問題文は文章内の情報を時系列で参照しており、つまり最初の設問は文章の冒頭の情報、2問目は文章の次のパートの情報から出題されている場合が多いです。
  • 問題文に関連する段落を文章内から見つけます。問題文をもう一度読んでから、文章に戻って答えを見つけましょう。
  • 正しい回答に焦点を当て、ヒントとなる重要な部分に下線引きやハイライトをします。

◎難しい単語の対処

文章の中には意味が分からない単語も出てきます。大事なことは、その周りのテキストを読めることです。

  • 難しい単語は気にしないこと。
  • 文脈を使って意味を理解します。文章全体と前後の文章を読みましょう。
  • その単語の種類は何でしょう。名詞、動詞、形容詞、それとも副詞?
  • その単語は肯定的、否定的どちらの意味を持っているでしょう。
  • 文章内の類義語を探しましょう。よく書かれた文章では、同じ単語を繰り返さずに同義語が使用されます。単語の意味が分からない場合は、文章内にある別の単語の同義語である可能性があります。
  • 文章のトピックについて考えましょう。トピックに関連する言葉はどれですか?
  • その単語は自分が知っている別の単語に類似していませんか? 例)birth(誕生)とbirthday(誕生日)

3.問題タイプ別のヒント

◎見出しと段落の一致

このタイプの問題は、各段落の要点、主要な意見を理解する必要があります。

  • まず全ての見出しに目を通しましょう。
  • その後、段落を注意深く読み、合うと思うものと一致します。
  • 選択肢に確信が持てない場合は、保留して次の選択肢に進みます。最後に残った一つと一致できる可能性があります。
  • 余分な選択肢に注意しましょう。例えば、4つの段落に対して6つの見出しの選択肢がある場合、2つの不要な見出しがあります。

◎正誤問題

正誤問題は少しトリッキーですが、これらのヒントを参考にしましょう。

  • 問題文は注意深く読みましょう。テキストを読む前に、文章の正誤を判断するために自分の予備知識を活用し、テキストを読んで自分の考えを確認しましょう。
  • 情報を含むテキストに下線を引きましょう。文章の正誤を示す根拠をテキストの中から見つけましょう。
  • 正誤問題の正解率は50%なので必ず答えましょう。

◎選択問題

  • 全ての選択肢を注意深く読みましょう。可能なら、既に持っている知識を使って不可能な選択肢に対処します。
  • 確実に誤りだと思う選択肢を削除します。
  • 情報を含むテキストを見つけます。選択肢が正しいことを裏付けるキーワードをテキスト内に見つけます。
  • always・never・might・may・couldなどの表現に注目しましょう。選択肢が正しいかどうかの判断に役立ちます。

◎自由記述問題

このタイプの問題はライティング力を要します。トップマークを取るのにスペルや文法が完璧でないといけないのか確認しましょう。 

  • 問題文を注意深く読みましょう。
  • 問題文の回答に該当する箇所を見つけます。
  • 文章内の情報を参照して、完全な文で答えを書きます。
  • 分かりやすい言葉で短く、明確な文章を書きます。
  • 自分の意見だけでなく、必ず文章からの情報を引用しましょう。
  • 文章をただコピーするのではなく自分の言葉を使いましょう。同じ情報を他の言い回しで書きましょう。

◎整序問題

文章の段落を順番に並べ替えるには、その手掛かりを探す必要があります。まずは順番を考える前に、全ての段落を読みます。

接続詞、ディスコース・マーカーを見つける:

  • 同じ意見:too, also, furthermore, in addition, what’s moreなど
  • 異なる意見:however, but, nevertheless, on the other hand, then again, while, whereasなど
  • 原因と結果:so, as a result, consequently, for this reason, since, as, because of this, due toなど
  • シーケンス、順序: firstly, first of all, initially, then, secondly, finally, eventually, in the endなど

段落間の接続を探します。参照語は、文章の前半部分にリンクするか、後半部分の内容につなげます。代名詞は典型的な参照語です。

  • 個人代名詞(I, you, he, she, it, we, they)
  • 所有代名詞(my, mine, your, yours, his, her, hers, its, our, ours, their, theirs)
  • 指示代名詞(this, that, these, those)

◎文・フレーズ補充問題

整序問題と同様、文章を完成させるための文やフレーズを補充するためにはその手掛かりを探す必要があります。

例題)
抜けている一文:Usually these streets were full of busy people. ※下記の空欄に入ります。

It was completely quiet on the streets outside. Guy thought it was strange. _________  Now they were completely empty. The snow that had fallen looked like a carpet. Outside looked like inside.

この例題では、抜けている一文には「streets」への言及があるので(these streets)、前文を参照していることが分かります。同時に、抜けている一文は後ろの文も参照しています。「この道は普段、混雑している」とあり、後続の文章(「今は空っぽ」の意)につながります。後ろの文の「they」は複数形名詞(the streets)を指します。

  • テキストから抜粋された文を全て読みます。
  • 文章を読み、空欄と文章を一致させます。
  • 空欄の前後関係を注意深く読みましょう。必ず抜けている文との間にリンクがあります。

また、これらの参照語が何を指しているのか確認しましょう。

  • 個人代名詞 (I, you, he, she, it, we, they)
  • 所有代名詞 (my, mine, your, yours, his, her, hers, its, our, ours, their, theirs)
  • 指示代名詞 (this, that, these, those)

【問題解答のヒント】

  • ディスコース・マーカーを見つける:in addition, however, as a result, thenなど。
  • 空欄に当てはまる文章に確信が持てない場合は保留し、次の文に進みます。
  • 1つの空欄に対して2つ選択肢が残った場合は、両方書いて後で確認しましょう。
  • 空欄に当てはまりそうな文章を全て書き留めます。最初に間違った選択をすると、他の回答に影響しかねません。
  • 文章は順番通りに読む必要はありません。前後に移動しながら別の段落に移動することも可能です。
  • 不要な文もあるかもしれません。常に、抜けている文と文章の間にリンクがあることを忘れずに!

◎文章内のボキャブラリー

読解問題の中には単語の読解に焦点を当てた問題もあります。例えば;

  • 〇〇を意味する単語を探しなさい(記載された意味に合う単語を探す)
  • この単語の正しい意味を選びなさい(複数の定義の中から選ぶ)
  • 〇〇は何を意味しますか?(自分の定義を書く)

【問題解答のヒント】

前後の語句や文で文章全体を読みましょう。文脈から単語の意味を理解します。

  • 文章のトピックは?この言葉は主題に関連するのでしょうか?
  • この単語はスピーチ内容のどの部分にあたりますか?名詞、動詞、形容詞または副詞?
  • 接頭辞:例)un-/in-/disはネガティブ、re-は再びの意味を付します。
  • 接尾辞:例)-tion/-sion/-mentは名詞, -ive/-able/-fulは形容詞に使用。
  • この単語は自分が知っている言葉に類似していますか?
  • 文章内に同じことを意味する別の単語がないですか?同じ単語を繰り返さないために、文章内では同義語を使用することがよくあります。
  • 自分の答えや定義が、オリジナルの言葉と同じ部分を指していることを確認します。
  • 新しい単語を学ぶとき、同族の他の言葉を書き留めましょう。例)possible: possibility (n), impossible (prefix), possibly (adv).

◎筆者の意見、読者の反応を問う問題

もっと高いレベルでは筆者の意見を聞いたり、文章について自分の意見を問う問題もあります。

  • 文章の種類は、筆者の目的を理解できるものですか?例えば、物語は楽しませる、リーフレットは宣伝、報告書は知らせる目的を有します。
  • 筆者の意図を示す言葉を文章の中に探します。例)‘We should use ...’, ‘Experts warn us that ...’など
  • 筆者の意見を示す言葉を文章の中に探します。例) ‘In my view ...’、 ‘I refuse to believe that ...’など
  • 自分の意見を表現するためには‘In my view ...’や ‘I believe ...’などを使用。
  • あなたは文章の内容に賛成・反対しますか?その理由を‘I agree that ... because ...’など自分の言葉を使って説明します。 

次回は、「ライティング」についてご紹介します。

※ブリティッシュ・カウンシルの中高生向け英語コースSecondary Plusでは、様々なトピックやジャンルのリーディング・タスクに取り組みます。また、プロフェッショナルな講師による指導とフィードバックを通して、どのような形式のリーディング問題が出ても対処できる実践力を身に着けていきます。コース詳細はこちら。 

【合わせて読みたい】
英語試験のコツと問題タイプ別のヒントvol.2:ライティング

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