受講生の英語学習の目的やレベルに合わせて、個別カリキュラムで集中的にスキルを磨くカスタマイズド(個別)コース。発音強化を中心に本コースを受講されたMichikoさんにお話を聞きました。

お名前
Michikoさん(通訳訓練生)

受講したコース
カスタマイズド(個別)コース

―カスタマイズド・コースで英語学習を始めた目的は何ですか?

私は現在、英語通訳学校の学生です。後発の学習者であり、通訳学校でのクラスメイトの方々には、プロの通訳者でブラッシュアップやグレードアップ研鑽に来られている方々も多くいます。そのため、全てを一から独りで学ばなくてはならないということを知り、一体何から始めたらよいのか、本当に始められるのかとずいぶん戸惑い、気持ちも沈みました。深く迷いながらも、まず私に最も必要で、取りかかれることは何かと考えた結果、発音を基礎から学ぶことにしました。

―ブリティッシュ・カウンシル英会話スクールを選んだ理由は何ですか?

それまで基礎訓練を積んだ経験がなく、また私の大学機関での指導教官がイギリス文学専門の学者で、先生の美しい詩や劇の朗読の感動が耳に残っていたので、迷わずブリティッシュ・カウンシルを選びました。

通訳者の勉強と詩の記憶では、かい離があるのではないかという疑問もあがるかも知れませんが、美しい発音こそ、コミュニケーションの第一歩とも教えられました。また、イギリスおよびイギリス語は、やはり英語の祖国なので、幸か不幸か、訓練経験がなかった私にとって、源から学ぶことが言葉の理解と習得に必ず役立つと信じて、受講を決めました。

―講師とはどのような目標を設定し、学習プランを計画しましたか?

当初は、イギリス語として許容される公式な発音のレッスン・カリキュラムに沿って開始しました。私が知りもしなかった単母音や、二重母音などの定義や実践でした。ただ、題材は馴染みある話題の時事問題から引用されるため、私も回答しやすく、先生の発音に倣って、私が聞いて発音することから始まりました。

その後、レッスンが進むにつれ、イギリスの公の機関が発刊する外交、時事関連の小論文を自分で選んで事前に学習した後、先生にパラフレーズして説明する訓練を行いました。特に、自分が最も苦手とし、当初は理解しにくかったコロケーションを学ぶことが最大の目的でした。

コロケーションは、文化に根付いていることで、慣れるしかないこととは思いますが、先生と一緒に学ぶことで、文を読む時や作る時に、先生の発音のリズムや組み合わせられる単語の音の流れが耳に浮かぶようになり、迷ったら先生の発音を思い出すようにしています。

また、3回に1回は、先生が提案するイギリスの新聞をいくつか読んで、私が選んだ一つをパラフレーズして説明する訓練もあり、普段読まないものでイギリスを深く学ぶことができて、とても楽しみでした。

―ご自身の目標に合わせたオリジナル・カリキュラムの内容はいかがでしたか?

並行して行っている通訳訓練との相互の上達が目的だったので、オリジナル・カリキュラムでしか得られない集中的な能力向上が、目標にかなったと思います。

―受講前と比べて、ご自身の英語スキルにどのような変化がありましたか?

先生には、レッスンの間中、体中を耳にして私の一言も聞き逃すまいと集中して聞き、全ての間違いを指摘し、正しい文脈に誘導してもらいました。受講前は右も左も分からなかったので、支えてもらい自信につながりました。言葉は文字でもありますが、音の部分の後ろ盾を得られて、言葉をより正しく聴き理解しなくてはならない学習をしている身としてはありがたかったです。また、最も向上したと実感するのは、どんな構文でも、読みとれるようになったことです。黙読で不安が生じたときでも、音読すると自然に読み解けるようになり、初見でも、音が聞こえてくるようになりました。

―今後、ここで得た英語スキルをどのように生かしていきたいですか? 

いま取り組んでいる通訳訓練は、本当に難しい職業訓練で、先のことは全く予想がつきませんが、先生に導いてもらったことを糧に少しでも実りあるよう、今後も日々努めていきたいです。