「幼児のうちから英語学習を始める意味はあるの?」「どうやって英語を教えたらいいかわからない…」
お子さんの将来を考え、英語を学ばせたいと思うのはごく自然なことです。国際化が進む現代において、英語力は未来の可能性を広げる大切なパスポートとなるでしょう。
実は、幼児期からの英語学習は、脳の発達や言語習得の観点からも非常に効果的であるとされています。しかし、無理強いして英語嫌いにさせてしまっては本末転倒ですよね。
この記事では、ブリティッシュ・カウンシルが提供する無料のリソースやアクティビティを活用しながら、幼児のお子さんが家庭で楽しく英語学習を始め、英語を生活の一部にするための具体的な方法をご紹介します。ぜひ、ご家族みんなで英語に親しむ時間を作ってみませんか?
なぜ幼児期からの英語学習が効果的なの?
幼児期は「音の聞き分け」や「発音の習得」において非常に柔軟な時期です。この時期に英語の音に触れることで、ネイティブに近い発音やリスニング力を自然に身につけやすくなります。また、遊びを通して学ぶことで、英語を「楽しいもの」として捉え、自ら進んで学習する意欲を育むことができます。
1. 英語を日常生活に溶け込ませる!ルーティンで自然にインプット
幼児の生活には、歯磨きやお風呂、食事など、決まったルーティンがたくさんあります。これらの日常的な活動に英語のフレーズや単語を少しずつ加えることで、子どもたちは無理なく英語を吸収し、覚えた言葉を定着させることができます。
取り入れ方のヒント:
- 歌やチャンツを活用: 歯磨きや手洗いなど、子どもが嫌がりがちなことでも、リズムに乗せた歌やチャンツにすると楽しく取り組めます。例えば、「Now it's time to wash our hands, wash our hands!」のように繰り返してみましょう。
- 指示に英語をプラス: 「Let's put on your shoes! (靴を履こうね!)」や「Time to eat! (ご飯の時間だよ!)」など、簡単な英語の指示を普段の会話に織り交ぜてみてください。
- ブリティッシュ・カウンシルの無料教材: 歯磨き (brushing your teeth) や片付け (tidying up) など、日常の活動に関する英語の歌やチャンツが無料で提供されていますので、ぜひ活用してみてください。
2. 英語の「音」を楽しむ!韻や早口言葉で発音を磨く
英語の発音を上達させるには、たくさん英語を話す練習が最も重要です。幼児期に英語の「音」にたくさん触れることは、将来的なスピーキング力に大きく影響します。
具体的なアプローチ:
- 英語の童謡や韻: 私たちが母語を学ぶように、英語の童謡や韻(Rhymes)を通して、様々な英語の音、イントネーション、アクセントを自然に学ぶことができます。歌に合わせて体を動かすことで、歌詞も覚えやすくなります。
- 早口言葉 (Tongue Twisters): 幼児にとっては挑戦的ですが、楽しみながら発音練習ができる効果的な方法です。
- 例:
- "Red lorry, yellow lorry, red lorry, yellow lorry."
- "She sells sea shells by the seashore."
- "I scream, you scream, we all scream for ice cream."
- "Peter Piper picked a peck of pickled peppers."
- ブリティッシュ・カウンシルの動画で正しい発音を確認し、最初はゆっくり、慣れてきたら徐々に速く言う練習を促してみましょう。
- 例:
- 手遊び歌「Pat-a-cake」: 歌詞に登場する /b/ や /p/ の発音練習になり、「bake」と「cake」のような韻や、語尾の無音の「e」の文法規則を遊びながら学ぶことができます。
- Pat-a-cake, Pat-a-cake, Baker’s man,
- Bake me a cake as fast as you can
- Pat it and prick it and mark it with ‘B’
- Put it in the oven for Baby and me.
- 歌詞に合わせて手を叩いたり、子どもの手と合わせたりしながら楽しんでみましょう。
3. 家族でエンジョイ!英語のゲームやチャレンジで学ぶ
幼児は、ゲームや競争を通して学ぶことが大好きです。家族で英語を使ったゲームを取り入れることで、子どもたちは知らず知らずのうちに英語を練習し、学習へのモチベーションを高めることができます。
おすすめのゲームアイデア:
- 早口言葉チャレンジ: 毎週のチャレンジにしたり、夕食後のゲームとして取り入れたりして、家族で誰が一番早く、間違えずに言えるか競争してみましょう。
- 絵を描く: 「She sells sea shells」など、早口言葉に出てくる場面を絵に描いてもらうのも、英語への興味を引き出す良い方法です。
- フラッシュカードゲーム: 市販のフラッシュカードや、ブリティッシュ・カウンシルのLearnEnglish Kidsで提供されている無料のフラッシュカード(印刷してカットするだけ!)を活用しましょう。
- メモリーゲーム: 絵柄が対になったカードを裏向きに並べ、ペアを揃えながら英語で絵柄を言います。絵と単語の組み合わせを使えば、単語の視覚認識やスペル練習にもなります。
- ボードゲーム: 異なるセットのフラッシュカード(例: 動物、天気)をテーブルに並べ、サイコロとコマを使って進みます。止まった場所の絵柄を英語で言ったり、「Miss a turn (1回休み)」「Go back 2 spaces (2マス戻る)」などの指示カードを加えたりして、難易度と楽しさをアップさせましょう。ゲーム中に「It's my turn (私の番だよ)」「You're next (次は君だよ)」「Can I have the dice, please? (サイコロをください)」など、英語でコミュニケーションを取る練習もできます。
4. ストーリータイムで英語の世界に浸る!
物語、韻、チャンツは、言語学習において非常に優れた教材です。繰り返し出てくるフレーズや単語に触れることで、幼児は自然に英語のパターンを身につけ、学習の基盤を築くことができます。
活用方法:
- 「What's the time, Mr Wolf?」ゲーム: 幼児に人気のチャンティングゲームで、英語で時間を尋ねる練習になります。保護者がオオカミ役になり、子どもからの質問にオオカミの真似をして答えることで、ストーリーを楽しみながら英語に触れることができます。
- ブリティッシュ・カウンシルの無料ストーリー: 小さな子ども向けの英語のストーリー(ビデオとアクティビティ付き)が無料で提供されています。視覚と聴覚の両方から英語に触れることで、理解を深めることができます。
5. 「英語の宝箱」で自主的な学習を促す!
英語の絵本、フラッシュカード、ゲームなどを集めて、お子さんが飾り付けた特別な「English treasure box(英語の宝箱)」にまとめて入れておくと、英語学習への意欲を高めるのに役立ちます。
宝箱のメリット:
- 自主性の促進: 英語を使うことに自信がついてくると、子どもたちは自分から宝箱の中身を使って遊びたがるようになります。
- 学習の習慣化: 特定の場所に英語のアイテムをまとめておくことで、家庭やクラスで学んだ英語を使って、自発的に遊ぶきっかけになります。
- 驚くべき学習効果: このような自発的な遊びの中から、幼児は驚くほど多くの英語を吸収し、学習を深めることができます。
幼児期からの英語学習は「楽しい」が一番!
幼児期からの英語学習は、決して難しいことではありません。ご紹介したように、少しの時間を見つけて家庭で英語のゲームやアクティビティを取り入れるだけで、お子さんの英語力を大きく伸ばすことができます。
そして何より大切なのは、英語学習が「楽しいこと」だと子ども自身が感じることです。英語の新しい単語を学ぶこと、英語で遊ぶことが、子どもにとってワクワクする体験になるよう、ご家族みんなで一緒に楽しみながら英語に触れてみてください。
幼児や小学生のための英語クラスも、専門的な指導と体系的な学習を提供しています。より本格的な学習を検討される場合は、ぜひ関連リンクもご覧ください。