「子どもに英語を学ばせたいけれど、なかなかやる気になってくれない…」
そうお悩みではありませんか? 英語学習は継続が鍵。だからこそ、子どもの「やる気」をいかに引き出し、維持するかが成功の分かれ道です。
この記事では、ブリティッシュ・カウンシルが長年の経験から導き出した、子どもが自ら進んで英語を学びたくなる秘訣を10個ご紹介します。今日から実践できる具体的な方法ばかりですので、ぜひお子さんの英語学習に取り入れてみてください。
1. 保護者自身が英語を楽しむ姿を見せる!最高のロールモデルになろう
子どもは、身近な大人の行動をよく見ています。もし保護者の方が英語に興味を持ち、楽しそうに英語の読書をしたり、映画を観たり、英会話に挑戦したりしている姿を見せれば、子どもも自然と「英語って面白そう!」と感じるでしょう。
ポイント:
- 積極的に関わる: 子どもの自主性に任せるだけでなく、保護者自身が英語学習に積極的に関わる姿勢を見せましょう。
- 褒めて励ます: 子どもの小さな努力や成果をたくさん褒め、励ますことで、子どものやる気と自信を大きく高めることができます。
- 一緒に体験する: 英語の絵本を一緒に読んだり、英語の歌を一緒に歌ったりと、共通の楽しい体験を通じて英語への興味を深めましょう。
2. 英語学習は「遊び」の延長!ゲームで楽しく学ぶ習慣を
言語学習は、楽しくて達成感のある体験であるべきです。特に子どもにとっては、遊びやゲームを通して学ぶことが、英語への抵抗感をなくし、自ら進んで取り組む原動力になります。
おすすめのゲーム:
- カードゲーム: Memory(メモリー)で語彙力アップ!
- アクションゲーム: Simon Says(サイモン・セッズ)でリスニング力と瞬発力を鍛える。
- ボードゲーム: Snakes and Ladders(蛇とはしご)で数や色の英語表現を楽しく学ぶ。
- 競争を取り入れる: 「ゲーム中に日本語の使用が最も少なかった子が次のゲームを選べる」など、競争心を刺激するルールを取り入れると、子どものやる気がさらに高まります。
3. 子どもの「好き」を英語学習と結びつける!個性に応じたアプローチ
子どもの性格や興味、好きなことは十人十色です。その「好き」を英語学習に結びつけることで、子どもはより積極的に、そして主体的に英語に取り組むようになります。
アプローチのヒント:
- 活発な子: アクションゲームや体を動かすアクティビティがおすすめです。
- おとなしい子: 言葉遊びやカードゲーム、じっくり取り組めるパズルなどがよいでしょう。
- スポーツ好きの子: スポーツに関する英語の絵本や物語、スポーツ用語を学ぶ語彙ゲームなどが楽しめます。
- LearnEnglish Kidsを活用: ブリティッシュ・カウンシルのLearnEnglish Kidsには幅広いトピックの教材がありますので、お子さんの興味に合ったものを見つけてみましょう。
4. 「自分で選ぶ」喜びを!子どもの主体性を育む選択の機会
子どもが英語学習のプロセスに「自分で選ぶ」という形で参加できると、驚くほどやる気が高まります。自分で選んだものは「自分のもの」という意識が芽生え、責任感や達成感にもつながります。
選択肢の例:
- 学習テーマ: 何について英語を学びたいか、子どもに選ばせてみましょう。
- 教材: 図書館や書店、オンラインで一緒に英語の本や教材を選んでみましょう。
- 学習方法: 「今日はゲームで学ぶ?それとも歌?」など、アクティビティを選ばせるのも効果的です。
5. 子どものコンディションを見極める!無理なく楽しく続ける秘訣
英語の練習を促す際、子どもの気分やコンディションを見極めることは非常に重要です。疲れていたり、不機嫌だったりする時に無理強いすると、英語学習自体が嫌なものになってしまいます。
大切なこと:
- タイミングを見計らう: 子どもが意欲的で集中力が高い時を選んで英語学習に取り組むようにしましょう。
- プレッシャーを与えない: 英語学習がプレッシャーにならないよう、リラックスした雰囲気作りを心がけましょう。
- 中断も選択肢に: もしアクティビティ中に子どものやる気が低いと感じたら、無理に続けさせず、また後で試してみる柔軟さも必要です。
6. リアルな状況で英語を使う!ごっこ遊びで実践力を高める
子どもたちはロールプレイや想像力を働かせるのが大好きです。ごっこ遊びを通じて、英語を使う「必要性」と「楽しさ」を同時に体験させましょう。
ごっこ遊びのアイデア:
- 設定: おもちゃ屋さん、バスの中、レストランなど、子どもが興味を持ちそうな状況をいくつか提案し、選ばせてみましょう。
- 役割分担: お客さんと店員、運転手と乗客など、さまざまな役割を交代で演じることで、多様な表現を学ぶことができます。
- 具体的なアイテム: おもちゃ、椅子、メニューなど、実際の物を使うとよりリアルになり、子どもの集中力も高まります。切符や値札、メニューなどを手作りするのも楽しいでしょう。
- 保護者の熱演: 保護者の方も本気で演技に熱を入れると、子どものやる気も相乗効果で高まります。
7. 学校の勉強を「味方」にする!自信を育むサポート体制
学校での英語の宿題やテスト勉強は、子どもにとって負担に感じることもあります。そんな時こそ、保護者の温かいサポートが子どものやる気を引き出し、自信を育みます。
サポートのポイント:
- 規則正しい習慣: いつ、どこで勉強するかある程度の選択肢を与えながら、規則正しい宿題の習慣をつけましょう。
- 励ましと承認: 批判や脅しは避け、子どもの努力を心から褒めてあげましょう。「頑張っているね!」「ここまでよくできたね!」といった声かけが大切です。
- 担任の先生との連携: 学校の先生は、子どもの学習をサポートする上で心強い味方です。遠慮せずに相談し、アドバイスをもらいましょう。
8. テクノロジーを味方に!アプリやオンライン教材で英語を楽しく学ぶ
現代の子どもたちにとって、アプリやオンライン教材は身近な存在です。新しいテクノロジーを上手に活用することで、勉強嫌いな子どもでも英語学習に意欲を持つきっかけになります。
おすすめのツール:
- ブリティッシュ・カウンシルのアプリ: 子ども向けの英語学習アプリを複数提供しています。
- LearnEnglish Kids: 歌、物語、動画、ゲーム、アクティビティが豊富に揃っており、子どもが楽しみながら英語を学べます。特に文法学習が苦手な子には、ゲーム感覚で学べる文法セクションがおすすめです。
- 検索ツールの活用: お子さんの興味に合ったアプリやオンライン教材を積極的に探してみましょう。
9. 英語学習は「みんな」で!体験を共有してモチベーションアップ
学習体験を家族や友達と共有することは、子どものやる気を大きく引き出す原動力になります。誰かと一緒に学ぶことで、楽しさが増し、モチベーションを維持しやすくなります。
共有体験のアイデア:
- 兄弟・姉妹で助け合う: 年長の子どもに、年下の子どもの英語練習を手伝ってもらうと、責任感が芽生え、自身の英語力向上にもつながります。
- 英語の映画鑑賞会: 子どもに英語の映画を選ばせ、友達や家族を招待して一緒に鑑賞してみましょう。リビングルームがミニ映画館に変身するのも楽しい体験です。招待状やチケットを手作りすると、ライティングの練習にもなります。
- 英語での発表会: お芝居や人形劇を上演したり、家族の前で英語の歌を披露したりするのも良い経験になります。
10. 英語を使う「目的」を作る!リアルなコミュニケーションの場を
英語でコミュニケーションを取る正当な理由があると、子どものやる気は劇的に高まります。「何のために英語を学ぶのか」が明確になるからです。
コミュニケーションの機会:
- 英会話グループやアクティビティ: 地域の子ども向け英会話グループや英語アクティビティに参加してみましょう。
- 文通: 英語を話す友人や親戚に、英語でメール、手紙、ハガキを書くことを勧めてみましょう。
- オンラインコミュニティ: 安全なオンライン環境であれば、LearnEnglish Kidsのようにコメントを投稿したり、他のユーザーと交流できる場も有効です。
子どもが英語学習に「やる気」を持つことは、英語力向上への第一歩です。ご紹介した10の秘訣を参考に、お子さんにとって楽しく、そして実りのある英語学習環境をぜひ作ってあげてください。保護者の方と一緒なら、子どもはきっと英語が大好きになるはずです。