日本の中学校の英語教科書におけるジェンダー・バイアスについての最新の分析結果をご紹介し、教師がジェンダーに関する課題について理解を深めるためのウェビナーを開催いたします(ブリティッシュ・カウンシルと、英国で英語教育コンサルタントを行うTransform ELTとの共同開催)。
子どもたちの考え方や価値観の形成に、学校は多大な影響を与えます。学校という社会で子どもたちは、性別による様々な期待や思い込みにも遭遇します。 子どもたちが毎日のように触れる教科書も例外ではなく、そこで伝えられているメッセージやイメージが、公正で公平なものかどうかを確認することは非常に重要です。
今回、日本の中学校でよく使われている英語教科書4冊の登場人物の役割や描かれ方等について、ジェンダーとエスニシティの点から分析しました。また「Access to Gender Balance to Framework」というツールを用いて、ジェンダー表現を扱う上での教師の役割や英語指導について考えます。教材選定の際にジェンダーの視点を取り入れることや、ジェンダー表現を扱う上での教師の役割や英語指導の理解を深めるため、ぜひご参加ください。
ウェビナーの目的
- 教科書におけるジェンダーの表現を明らかにする。
- 英語教材に見られるステレオタイプ、ジェンダー・バイアス、ジェンダー表現などが、学習者と学習に対して与える影響について、中学校英語教科書の研究結果を元に理解を深める。
- 英語教材に含まれるイラストややり取り表現の分析を通じて、ジェンダー・バイアスの構成要素についての理解を深める。
- ジェンダー表現を扱う上での教師の役割について考察する。
- 英語教材のジェンダー・バイアスの評価や、その使用に際してのツールキット「Gender Balance Framework」を紹介する
プレゼンター
立木ドナ
神戸市外国語大学名誉教授。異文化語用論、検定教科書におけるジェンダー/エスニシティの表現、模擬国連におけるELF駆動の多者間トーク・イン・インタラクションを研究。模擬国連を中心としたグローバル教育における国際交渉力の調査研究を行う。カナダと日本で教鞭をとる。
ジニー・ローランズ
TransformELTの研究者兼コンサルタントで、教員向け専門能力開発プログラムの設計、実施、評価の実績がある。最近では、ミャンマーの英語教師と教師教育者のためのラーニングコミュニティを立ち上げた。2022年には、ASEANの英語教師のOnline Continuing Professional Developmentに関する調査を主導。
開催概要
日程: 2023年3月28日(火)
時間:15:00-16:00
参加費: 無料
言語: 英語
お申し込みは こちら から(英語)
お問い合わせ
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