英国では新型コロナウイルス感染症対策として実施されたロックダウンの緩和が始まり、文化芸術活動の再開に向けた動きが本格化しています。一方でコロナ禍における文化芸術機関の新しいあり方の模索が続くなか、多くの劇場、フェスティバル、美術館・博物館などの機関がオンラインでの作品の有料・無料配信、ソーシャルメディアを通した観客との交流を活発に行っています。その一部をこのページで紹介するとともに、ブリティッシュ・カウンシル アート部門のTwitter、Facebook、およびブログでも随時さまざまな取り組みを紹介しています。(2020年9月9日更新)
舞台芸術
- ダンテ・オア・ダイ『USER NOT FOUND』
私たちのオンラインのアイデンティティは死後どうなるのか?ブリティッシュ・カウンシルのエディンバラ・ショーケースでも取り上げられた体験型パフォーマンスのデジタル版が2020年9月10日~10月10 日、YouTubeで無料公開。 - イングリッシュ・ナショナル・バレエ「ENB at HOME」
2020年秋シーズンより新しいデジタル・プラットフォームを立ち上げ、作品のレンタル配信などを開始予定。 - フォースド・エンタテインメント『Complete Works: Table Top Shakespeare: At Home』
6名のパフォーマーが自宅にある生活用品などを使い卓上でシェイクスピア劇の物語を再現。2020年9月17日~11月15日にかけて週4作品、全36作品を公式サイトで無料配信。 - グレイアイ・シアター・カンパニー「Crips Without Constraints」
障害のある11人のアーティストによる新作モノローグのほか、ポッドキャストやアーカイブ画像を週1作品ずつ紹介するデジタル・プログラム。 - オールド・ヴィック劇場「Old Vic: In Camera」
新作演劇作品の「ソーシャル・ディスタンシング」版を無観客の劇場の舞台から有料ライブ配信。 - ロイヤル・アルバート・ホール「ROYAL ALBERT HOME」
さまざまなジャンルのアーティストが自宅から特別パフォーマンスを配信。 - ロイヤル・オペラ・ハウス「Live in Concert」
オペラやバレエのプログラムを舞台から有料ライブ配信(£16で配信後30日間視聴可能)。 - ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー「AT HOME WITH SHAKESPEARE」
ソネットの朗読やラーニング・リソースなどのデジタル・プログラム。Marquee TVでは人気作品を14日間限定で無料トライアル視聴可能。 - サドラーズ・ウェルズ劇場「Digital Stage」
ダンス公演やワークショップを無料で楽しめるオンライン・プログラム。子どもや60歳以上の方向けのダンスワークショップも。 - ストップギャップ ダンスカンパニー『Artificial Things』
障害のある・なしを越え、参加するアーティストが一丸となってユニークで芸術性の高いステージを創造するダンスカンパニーが、期間限定で作品『Artificial Things』を公開。 - ストリートワイズ・オペラ『The Passion』
音楽を通してホームレス経験者を支援する英国のアート団体、ストリートワイズ・オペラ。2016年にマンチェスターでワークショップを経て上演された、バッハの『マタイ受難曲』に基づく作品。 - トリッキー・ハット『HOME』『STAYING IN』
スコットランドのシアターカンパニー、トリッキー・ハットが主導する50歳以上の演者からなる「The Flames」。その日英のメンバーによる、自宅待機などの状況に呼応した共同短編映像作品シリーズ。 - ワイズ・チルドレン『Romantics Anonymous』
2020年9月22日~28日、ブリストルのオールド・ヴィック劇場から新作ミュージカルを有料ライブ配信。ギフトカードやオンデマンドで楽しめる録画版の購入も可能。