ブリティッシュ・カウンシルは、あらゆる人々が芸術にかかわることのできる機会を拡大していくことを目指し、ロンドン交響楽団とともにプロジェクト「Discovery for 2020」を展開しています。

1年目となる今年のプロジェクトでは、2018年8月~9月にロンドン交響楽団の3名のメンバーが来日し、日本の音楽家3名とともに、一般公募で選ばれた小学校3年~6年生の子どもたちや、ジュニアオーケストラの子どもたち、障害のある子どもたち、老人介護施設に入居する高齢者たちなど、年齢や音楽経験もさまざまなグループとクリエイティブな音楽作りワークショップを合計6回に渡って実施、のべ58名が参加しました。

ワークショップでは、ロンドン交響楽団の本公演のプログラムの一つであり、マザーグースを題材にモーリス・ラヴェルが作曲した「マ・メール・ロワ」の楽曲の中から、「眠れる森の美女」「パゴダの女王レドロネット」「美女と野獣」のストーリーからインスピレーションを得て、参加者が日英の音楽家とともに曲作りに取り組み、その成果をロンドン交響楽団の本公演にあわせて9月29日に約80名の聴衆の前で発表しました。

障害のある子どもたちが通う墨田区の「キッズサポートりま」でのワークショップの様子。「綺麗な旋律のメロディーを作ろうというよりも、子どもたちが今こういう音を出したいという気持ちをレイチェルさんが引き出してくれた」(施設長の佐々木さんからのコメント)
小学生やジュニアオーケストラの子どもたちとの音楽作りの様子。最初は緊張気味だった子どもたちも、だんたんプロの音楽家や他のお友達と打ち解け、積極的にアイディアを出してくれました。
墨田区の高齢者施設「ろうけん隅田秋光園」では、参加者の皆さんから笑顔あふれる歓迎を受けました。参加者の方からは「どんなことをするのか心配だったけれど、とても楽しかった」「機会があればまた参加したい、その時までに英語を勉強しておきたい」とコメント頂きました。
 9月29日のサントリーホールでの最終発表の様子。「子どもたちの創造性を感じられる素晴らしい内容でした。自由にやるところ、きっちり合わせるところ、メリハリある構成を演じ分けているところに感心しました」「クラシックやオーケストラは難しい技術ばかりを追求するものではなく、子どもや障害のある方々にも身近に演奏を楽しめるということがわかりました」(オーディエンスからの感想)

開催概要

主催:ブリティッシュ・カウンシル
共催:すみだトリフォニーホール
特別協力:ロンドン交響楽団
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京
協力:KAJIMOTO、株式会社鈴木楽器製作所

ワークショップに参加した音楽家

レイチェル・リーチ(ロンドン交響楽団 アニマトゥール/作曲家)
ヨースト・ボスディック(ロンドン交響楽団 副主席ファゴット奏者) 
ポール・ミルナー(ロンドン交響楽団 主席トロンボーン奏者)
東瑛子(バイオリン奏者 / アンサンブル・おっとっと)
磯多賀子(ヴィオラ奏者 / 東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団)
磯野恵美(フルート奏者 / 東京文化会館ワークショップ・リーダー)

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