Key note speech at an international symposium
Date
2014年 12月 09日 (火曜日)
14:3018:30
会場
JPタワーホール&カンファレンス

Image: © British Council, Photo: Kenichi Aikawa

日英対話シリーズ
<日英における大学改革とイノベーション>
第二回「研究力向上に国際連携は有効か?」

各国において大学の国際的な活動が多様に行われ、学生や教員の国際的流動性も高まる中、教育や研究における国際競争力の向上が今の大学経営にとって最大の考慮点であるとも言われています。国際的な競争力向上を目的とするこれらの動きはまた、国際的な交流なしには成り立たないことは言うまでもなく、大学によってさまざまな活動が二国間のあるいは多国間で行われてきています。しかし、これらの国際的な大学連携は、大学の研究力向上に有効に機能しているのでしょうか?
本シンポジウムでは、この疑問を踏まえ、「大学の研究活動における国際連携とは?」を主テーマに、その価値、さらにはその価値発現のしくみを改めて考える場として開催いたします。

スピーカーには、国際間に広がる研究連携活動を“The Fourth Age of Research”として捉えているスティーブ・スミス氏(エクセター大学、学長)とジョナサン・アダムズ氏(デジタル・サイエンス社、チーフサイエンティスト)を英国から迎えるとともに、さらに京都大学の武藤誠太郎氏(学術研究支援室副室長)を招聘しております。このスピーカーの方々の講演とパネルディスカッションとを組み合わせることで、国際連携と研究の質および内容に関する話題を幅広く取り上げますので、国際化に向けた大学経営、研究活動への資源配分や関与のあり方などをお考えの皆さまに、新しい視点を得ていただけるのではないでしょうか。

お忙しい中とは存じますが、皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。

日時:2014年12月9日(火)14:30-18:30(開場:14:00)
場所:JPタワーホール&カンファレンス(東京都千代田区丸の内二丁目7番2号 JPタワー・KITTE 4,5階)
参加費:無料
対象:大学教職員、大学生および政府関係者
言語:日英の同時通訳あり
お申し込み:こちらの専用オンラインフォームからお申し込みください。
主催:ブリティッシュ・カウンシル

プログラム:

14:30-14:35

主催者あいさつ
ジェフ・ストリーター(ブリティッシュ・カウンシル、駐日代表)

14:35-15:30

「The Fourth Age of Research:グローバル大学にとっての意味と取るべきアクション」
サー・スティーブ・スミス(エクセター大学、学長)
ジョナサン・アダムズ(デジタル・サイエンス社、チーフサイエンティスト)

“The Fourth Age of Research”と名付けた国際的研究の増加する現状について、これを「グローバル大学としての成功条件」と位置づけ、

  • 多国間研究のサイテーション数動向
  • 日本および英国における国際共同研究の実績
  • 大学が国際的位置づけを向上させるためのガバナンス

といった論点で展開します。

15:30-16:00

「国際共同研究の促進~研究推進支援の立場から」
 武藤誠太郎(京都大学学術研究支援室、副室長)

京都大学における研究推進支援の実績や日英の相対的理解を踏まえながら、下記諸点をご紹介し、語っていただきます。

  • URAなどの研究推進支援体制現状
  • 国際共同研究に期待する価値と促進に向けた取り組み
  • 今後に向けた課題

16:00-16:30

「専門分野別に見た日英関係」
 エリザベス・ホグベン(駐日英国大使館、科学技術部、部長・一等書記官)

専門分野別に見た日本と英国の研究活動現状、今後の日英連携への期待など、日英の国際共同研究の背景状況をご紹介いたします。

16:30-16:45

休憩

16:45-18:30

パネルディスカッション <敬称略、五十音順>

【パネリスト】
ジョナサン・アダムズ(デジタル・サイエンス社、チーフサイエンティスト)
サー・スティーブ・スミス(エクセター大学、学長)
エリザベス・ホグベン(駐日英国大使館、科学技術部、部長・一等書記官)
武藤誠太郎(京都大学学術研究支援室、副室長)

【ファシリテータ】
佐藤千恵(有限会社 ビズテック)

以下の論点(予定)を基本としつつ、上記講演の内容をさらに深めた論議を進めます。

  • 研究力向上のための国際共同研究の進め方
  • 今後の大学の使命と研究戦略、など 

※本シンポジウムの背景について

大学界においては、既に学生交換プログラム、国際共同研究の実施、教員や経営スタッフの相互交流や大学経営者会議など、多種多様な国際連携が二国間あるいは多国間で行われています。しかし、これら国際連携が大学にとって実質的にどのような価値をもたらしているかを考えてみると、「教育」、「大学経営」の面ではかなり具体的にこの価値が見えていますが、「研究」における国際連携の意味・意義は、今ひとつ、明確に把握されていないのではないでしょうか?

「教育」に関しては、交換プログラム参加や留学など、流動的に行われている学生間交流の取り組みが、学生の世界や研究分野に対する視野の拡大に繋がっており、これが重要な価値となっているのは確かでしょう。また、「大学の経営」においても、教員や経営スタッフの国際的な相互交流が、教育や大学経営という普遍的な活動に対して、新たなそして俯瞰的な理解を提供するであろうと考えることができます。

しかし、大学の「研究」に関しては、どうでしょうか? 非常に専門性の高い個々の研究において、他国との連携による視野拡大や俯瞰性の確保は、研究力向上に直結しているのでしょうか? どのような仕組みで「国際連携による研究」と「研究力向上」はつながるのでしょうか? そのなかで、大学は「国際連携による研究推進」という新たな課題に対してどのように対応すべきでしょうか? これらの疑問が、本シンポジウムの背景となっています。

さらに、日本と英国の間では、明治時代から綿々とつながる大学同士の、あるいは政府機関を通じた交流がなされてきています。これに加えて、一昨年にはRENKEIという新たな連携スキームも立ち上がるなど、日常的接点は充分に存在しています。このように、「次の実践的な国際連携のあり方」をともに考える基盤は整っているなかで、今回は、研究力向上に特に焦点を当てています。

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